研究課題/領域番号 |
19K11607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
川井 良介 日本大学, 文理学部, 助教 (00779928)
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研究分担者 |
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
関 慶太郎 日本大学, 文理学部, 助教 (90822239)
大野 達哉 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (60789345)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 熟練差 / 道具の操作性 / 相補性 / 押し手 / 引き手 / 剣道 / 移動距離 / 移動速度 / 剣先の移動速度 / 手部の移動距離 / 「押し手」と「引き手」 / 手の内 / 道具の身体化 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年度は,実験環境が整い次第,2種類の予備実験を行い,本実験へ向けたミーティングを行う.数回のミーティング後,2種類の本実験を行い,随時データ分析に取りかかる.可能であれば,2019年度中に国内学会での学会発表を目指す. 2020年度は,前年度の本実験を引き続き行い,随時データ分析を行う.そして,2020年度中にも,国内学会での学会発表を目指す. 2021年度には,昨年度に発表したデータを基に、論文化を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では対人競技の中でも至近距離で竹刀を介した高速かつ複雑な攻防を行う剣道を対象にして,道具の身体化に関する知見を得ることを試みた.剣道の技術が熟達した剣道選手(熟達群)とそれに準ずる剣道選手(準熟達群)を対象に小手打撃実験と小手空振り実験を実施した.その結果,各群の小手打撃・空振り実験の動作時間に大きな差はなかったものの,準熟達群と比較して熟達群の方が,①剣先の移動距離が長いこと,②剣先の移動速度が速いこと,③左右手部の移動距離が短いことなどを明らかにした.この結果は「競技に熟達したスポーツ選手は,小さな身体動作で道具を大きく操作している」という研究代表者らの仮説を支持する結果であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツ競技に熟練した選手のパフォーマンスは,各競技の特性に応じた合目的性や経済性を兼ね備えていることが分かっているが,本研究では対人競技の中でも至近距離で竹刀を介した高速かつ複雑な攻防を行なう剣道を対象に,競技力と道具の操作能力の関係性について検討を試みた点に,本研究の学術的意義があると言える.本研究の成果は,スポーツの熟練過程やコーチング学の研究領域に新たな発見をもたらすと考える.また,日常生活において,人間は道具を操作する場面に多く遭遇するが,そのような場面で活用可能な有益な情報を提供することにつながる.
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