研究課題/領域番号 |
19K11610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
堀井 大輔 大阪電気通信大学, 共通教育機構, 准教授 (20340424)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 運動 / 動機づけ / 基本的心理欲求 / 自己決定理論 / トピックモデル / ベイズ推定 / 運動意欲 / 運動経験 / LDA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は運動意欲の形成過程について,ベイズ統計モデリングによって生成メカニズムを記述し,それを用いた推論や予測を行うことを目的としている. この目的達成のために3つの研究課題を設け,その意義を社会に発信していくものである. 1)トピックモデルを用いて運動意欲の形成要因を探り,発達的観点から考察すること. 2)ベイズ推定によって運動意欲の形成モデルを構築し,各要因の影響度を予測すること. 3)プログラミング言語を用いたベイズ統計モデリングによって,運動意欲の形成モデルの透明性と再生可能性を高めること.
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研究成果の概要 |
運動意欲の形成過程についての分析から,家庭環境の影響は限定的である一方で,友人やクラブ活動の影響が大きいことが確認された。運動実践につながる心理的な支援方略や介入行動は,運動・スポーツの重要性の認識から始め,それに対するモチベーションを高めて維持することが重要である。また,運動に対する目標設定やルーティンの作成に関連して,周囲の仲間との交流を通じてポジティブな経験を得るよう工夫することや,学校やスポーツクラブでの身体活動時に他者からの自律的な支援が受けられる環境を整備することが重要である。これらの取り組みにより,個人の内発的な動機付けを高め,健康の保持増進につながることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はベイズ統計モデリングによる確率モデルを使ってデータ生成メカニズムを記述し,それを用いて運動意欲の形成過程に関する推論や予測を行うことを目的とした。この手法を身体運動科学分野に持ち込み,現実で起こりうる行動を心理学理論で予測していくという研究デザインは,新たな研究の方向性を切り拓いていくものである。多様な要因に関連している運動意欲について,不完全なデータやモデルの不確実性も考慮できたことは意義があったと考えられる。
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