研究課題/領域番号 |
19K11614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤本 敏彦 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (00229048)
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研究分担者 |
中原・権藤 雄一 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (60573764)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高校体育実技 / 意義 / 授業方法 / 教員 / アンケート / 体育実技の意義 / 大学生 / 高大連携 / 高校体育 / 指導要領 / 実態調査 |
研究開始時の研究の概要 |
体育実技の授業は、学習指導要領にはその目標や内容が明記されている。しかし、大学での授業において、体育の授業をレクリエーションと錯覚していたり、身体の動かし方がわかっていなかったりなど、真剣に取り組めない学生が年々増しているように感じる。実際、学生に聞いてみると、高等学校において体育実技の授業では技術指導や意義の説明を受けておらず、場合によっては生徒に丸投げの状態で授業を実施している学校もあるようであり、高等学校での授業方法が学生の態度や意識に影響している可能性が考えられる。そこで、本研究ではその実態を明らかにし、最終的には大学での教育システムの改善にもつなげたいと考えている。
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研究成果の概要 |
本研究では6つの大学の大学生とその母校の教員を対象に高校の体育実技についてアンケートを行った。体育実技の必要性については、意義の理解に関係なく「必要」と答えた大学生は93.8%、教員が98.8%であり同様の回答をした。意義について大学生の64.3%が覚えていないと回答した。一方教員の96.4%が意義を踏まえて授業を行っていたと回答した。指導方法では28.2%の大学生が教員の積極的な関与が無かったと答えた。教員からのアンケートからは把握できなかった。高校における体育の実技授業においてその必要性は教員と生徒間で一致しているが、教育の意義の理解や指導方法については改善する余地があると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで高校での体育実技授業の評価は外部からはほとんど行われてこなかった。まず閉鎖的な高校の授業を大学生を通して一部でも明らかにした点でこの研究の意義は大きいと思われる。また60%を超える大学生が高校での体育実技の意義を覚えていないことや、28%を超える大学生が体育実技時に教員の積極的な関与がなかったと回答した。その原因として高校生の主体性を尊重したとの回答が多数あった。しかし単に授業を見守ることや教員が不在でもかまわないことと生徒の主体性が混同されている。授業には学生が主体的に活動できる仕組みが必要である。体育実技の意義の理解や指導方法についてはできるだけ早く改善する必要があると思われる。
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