研究課題/領域番号 |
19K11626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
岩館 雅子 日本大学, 生産工学部, 准教授 (40409280)
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研究分担者 |
柳澤 一機 日本大学, 生産工学部, 講師 (50712311)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 予期心拍反応 / 背外側前頭前野 / 心臓副交感神経活動 / 唾液ストレスマーカー / 予測的循環調節 / 運動準備 / 状態・特性不安度 / 心拍数 / 近赤外分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、運動準備期の予測的循環調節(セントラルコマンド)に対する大脳皮質活動の関連について、最大努力を伴う運動実行を運動ストレスと捉え、(1)準備期の予測的心循環反応とストレス評価を担う背外側前頭前野の左右非対称性活動との関連、(2)準備期の予測的反応と運動後のストレス反応との対応、について明らかにすることを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究では、最大努力での握力発揮という運動ストレスにおいて、安静期の不安度と準備期のDLPFC活動および心循環応答との関連、そして、準備期の反応が運動後のHPA系・SAM系に関連するかを検討し、ストレス前の状態によるストレス後反応の予測可能性を検討した。その結果、安静期の特性不安度は、準備期の右DLPFC活動と逆U字型の関係、準備期の心拍数とU字型の関係を示した。また、準備期の心臓副交感神経活動の低下は右DLPFC活動と関連し、さらに運動後のアミラーゼ値と関連したが、コルチゾール値とは関連しなかった。この結果、準備期の心臓副交感神経活動による運動ストレス後のSAM系反応の予測性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、最大努力運動への「準備の意識」に伴う予期心拍反応に着目し、安静期の不安度、準備期の心臓副交感神経活動および前頭皮質活動、運動後の唾液アミラーゼ反応との関連を調べ、安静期と準備期の反応、および準備期の反応と運動後の反応に関連があることを明らかにした。これらの結果は、精神健康状態から予期心拍反応の予測、予期心拍反応から運動後の身体活動状態を予測するための基礎資料になると考えられる。
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