研究課題/領域番号 |
19K11627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
野口 穂高 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60434263)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 野外教育 / 林間学校 / 身体虚弱児童 / 地域性 / 野外における教育 / 東京市 / 富山県 / 屋外教育 / 運動会 / 遠足 / 郊外教授 / 修学旅行 / 教育史 / 明治期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、明治期の野外教育について個別実践の独創性を探ると共に、当時の野外教育を総体的に捉え特質や史的意義を究明するものである。 本研究の方法は次の通りである。初年度は各地で実践された野外教育の資料調査・収集・分析を行う。第2年度は対象地域の野外教育を比較史的に分析し、その固有性・独創性についての解明を進める。第3年度には、明治期の野外教育の特質・意義を総体的に明らかにし、研究の総括を行う。各府県における野外教育の調査を通じて①地域性を活かした活動を多数発掘するとともに、②明治期の多様な野外教育を総体的に把握し、その教育的特質と意義を総合的に解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、明治期の野外教育について個別実践の独創性を探ると共に、当時の野外教育を総体的に捉え特質や史的意義を究明するものである。具体的には、各府県における野外教育の調査を通じて①地域性を活かした活動を多数発掘するとともに、②明治期の多様な野外教育を総体的に把握し、その教育的特質と意義を総合的に解明することを目指している。 研究実績としては、本年度は、個別の野外における教育実践の実施状況や特質を明らかにした他、明治後期から大正期にかけての野外における活動の連続性と非連続に焦点をあてて分析を実施し、その実情や意義を明確にした。前年度にまとめた論考とも併せて一連の研究により、明治期から昭和初期までの「野外における教育」の史的展開、これらの連続性と非連続性を一定程度明確にできた。近代日本における野外教育活動の史的発展の過程は従来の研究においても十分に明らかになっておらず、日本の野外教育研究においても一定の意義があると考える。 なお、本研究課題は2019年度から21年度の研究期間で科学研究費助成に申請したが、コロナ禍により資料調査が難しいなどの研究上の制約が多く、研究を継続する必要が生じた。このため、本研究の期間を延長したほか、同様の課題意識に基づき、本研究を発展させた別の研究課題で科学研究費助成事業に応募し、助成を受けている(基盤研究(C)「明治中期から後期における「野外教育」についての比較史的研究-地域性の視点から-」課題番号:22K11688)。このため、23年度の研究成果は課題番号:22K11688の実施状況報告書に掲載した。また、研究実績の概要、進捗状況、今後の研究の推進方策等は、同研究課題の報告書も併せて参照して欲しい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、全国各地の野外教育実践に関する資料調査を継続するとともに、収集資料の分析を進めた。調査においては、図書館や資料館において、明治期の野外活動が記録された図書や雑誌、新聞記事を収集するとともに、これまでと同様に、主にオンラインによる閲覧や、図書・雑誌資料の複写物の取り寄せを利用して行った。分析においては、これまで対象としてきた個別の実践について、地域的な差異や共通性に注目しながらその特質を検証する取組みを継続している。さらに、本年度は、明治後期から大正期にかけての野外における活動の連続性と非連続に焦点をあてて分析を実施した。前年度にまとめた論考とも併せて一連の研究により、明治期から昭和初期までの「野外における教育」の史的展開、これらの連続性と非連続性を一定程度明確にできた。 前年度まで、コロナ禍により出張を伴う調査が制限される状況が継続し、資料収集に支障をきたした。このため、全国各地における資料調査が必要な本研究の遂行に全体的な遅れが生じる結果となった。ただし、本年度は、資料館や図書館、オンラインによる資料調査を実施し、一定の資料の収集と分析が進んだため「おおむね順調に進展している」との自己評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
24年度も、これまでの資料調査を通じて収集した個別実践や地域に関する史料の分析を継続的に進める。特に、23年度前半までは、資料調査や出張に一定の制限があったため、現地調査が十分にできない状況にあった。このため、調査出張を実施したいと考える。さらに、これら個別の実践に関する研究成果を比較史的に分析し、明治後期の野外教育施設・実践について総体的な特色や意義、歴史的な限界を明らかにし、研究課題の達成を目指す。 その他、先に述べたように、本研究を発展させた研究課題(課題番号:22K11688)も科学研究費助成事業に採択され研究を進展させてきた。今後も、両課題を連携させながらさらに研究を深め、明治後期から昭和初期までの史的発展の過程を総体的に捉えつつ、明治後期の野外における教育活動の特質や意義、残された課題を明確にしたい。
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