研究課題/領域番号 |
19K11639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩部 美紀 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (70392529)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大腸癌 / 腸内細菌叢 / エピゲノム / メタボローム |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の悪性新生物による死因は、全死因の28.5%を占め、大腸癌の死亡率は、男性で3位、女性で1位である。大腸癌の発症・進展には食事などの環境因子が与える影響が非常に大きいが、その詳細なメカニズムは未だ多くが明らかになっていない。これまでに食事誘導性の大腸癌発症メカニズムとして、腸炎および大腸癌を抑制する生理活性物質ISPP1の同定に成功した。本課題では、高タンパク食による生理活性物質ISPP1の発現・分泌抑制メカニズムの解明、ISPP1の腸内細菌叢に与える影響の検討、組織特異的ISPP1欠損マウスを用いた大腸癌発症メカニズムの解明を目指し、食事誘導性の大腸癌発症メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
わが国の悪性新生物による死因は、全死因の28.5%を占め、大腸癌の死亡率は、男性で3位、女性で1位である。この大腸癌の発症・進展には食事などの環境因子が与える影響が非常に大きいが、その詳細なメカニズムは未だ多くが明らかになっていない。本課題では、新たに作製した生理活性物質ISPP1の欠損マウスの解析を行い、ISPP1の発現・分泌低下を介した食事誘導性の大腸癌発症メカニズムの一部を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
激増する大腸癌の発症・進展の抑制は、医療費の面からも、活力ある高齢化社会の実現に向けて、行政上重要な課題である。数多くの疫学研究、また動物モデルを用いた実験によって、食事などの環境因子が大腸癌の発症・進展に関与していることが示されているにも関わらず、その詳細なメカニズムは未だ多くが明らかになっていない。本研究の成果は、分野の垣根を越えて学術上のインパクトを与え、学術的意義が高いと考えられる。さらに、画期的な食環境が提案でき、大腸癌予防医療・治療薬の開発の道を切り拓き、健康増進の寄与に加え、医療経済的にも貢献をもたらす可能性があり、社会的意義も高いと考えられる。
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