研究課題/領域番号 |
19K11642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐藤 直市 九州大学, 大学病院, 助教 (70419547)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | DOHAD仮説 / 母体高血糖 / エピゲノム記憶 / 網羅的DNAメチル化解析 / 転写(共役)因子 / DoHAD仮説 / 転写因子 / 網羅的メチル化解析 / エピゲノム編集 / DNAメチル化 / 母体栄養・代謝障害 / 先制医療 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの研究により胎児期の子宮内環境や新生児期の発育環境は出生児における成人後の生活習慣病の易罹患性に影響することが報告されている。本研究ではエピゲノム修飾の一つであるDNAメチル化に着眼し、母体の高血糖が出生児における成人後の肥満や糖尿病への易罹患性をきたす分子機序を解明し、エピゲノム情報に立脚した生活習慣病の予防的治療(先制医療)の基盤を形成したいと考えている。
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研究実績の概要 |
出生前後の代謝臓器としての肝臓の機能成熟について解析するため、トランスクリプトーム解析とメチローム解析を行なった。乳仔期においては劇的なDNAメチル化の変化と協調した遺伝子発現の変化を生じることを見出し、これらの統合解析により出生前後の肝臓の機能成熟に必要な経路が時期・遺伝子特異的にDNA脱メチル化を介し機能成熟することを明らかにした。In silico解析によりDNAメチル化の変化に関与する複数の制御因子を同定し、蛋白-蛋白相互作用の解析によりそれらの制御因子が協調して肝臓の機能成熟に関与することを明らかにした。HNF4αは乳仔期の肝臓のDNAメチル化の変化において中心的な役割を果たす転写因子となったが、ER-Creシステムより時期特異的に肝臓でのHNF4αを欠損させることができるマウスを用い、出生前後におけるHNF4αのDNAメチル化における意義や代謝表現型に及ぼす影響について生体レベルでの解析を進めている。 また母体高血糖が出生前後の肝臓の機能成熟に及ぼす影響やDNAメチル化の関与についても解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
DNAメチル化の網羅的解析とマイクロアレイの統合解析に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
現時点における研究成果を論文化し、投稿中である。 研究成果をより発展させ、出生前後の環境要因が胎児に及ぼす影響についてより詳細な解析をすすめたいと考えている。
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