研究課題/領域番号 |
19K11653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
浅野 友美 金城学院大学, 生活環境学部, 講師 (90637951)
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研究分担者 |
那須 民江 中部大学, 生命健康科学部, 客員教授 (10020794)
石井 晃 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (30252175)
北森 一哉 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (80387597)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 胆汁酸 / ラット肝臓 / NASH / LC/MS/MS / 肝臓 / capillary LC/MS/MS / 肝線維化 / nano LC/MS/MS |
研究開始時の研究の概要 |
より高感度に胆汁酸分析が可能なnano LC/MS/MSと呼ばれる新規質量分析法を用い、NASH肝線維化の発症および重症化に関わる胆汁酸種や組成を明らかにする。高脂肪・高コレステロール(HFC)食の摂取により、NASH進展を示すモデルラットSHRSP5/Dmcrの肝線維化には、肝臓中の胆汁酸種の毒性強度や組成が強く影響する。本研究では、発症や重症化に関わる胆汁酸種や組成変化を捉えるため、SHRSP5/Dmcrに加え、HFC食摂取により肝線維化の重症度が異なる系統基ラットSHRSPおよびWKYを用い、3系統のラットの肝線維化重症度の差と胆汁酸組成の差から、肝線維化に関与する胆汁酸を明らかにする。
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研究成果の概要 |
高脂肪・高コレステロール(HFC)食摂取により肝線維化の重症度が異なる①SHRSP5/Dmcrラット(重度線維化)、②SHRラット(軽度線維化)、③WKYラット(線維化殆どなし)の肝臓中胆汁酸の分析を実施した。 3系統ともHFC食の摂取により、グリシン抱合型胆汁酸(G-BA)の増加とタウリン抱合型胆汁酸(T-BA)の減少を示した。特に、SHRSP5/DmcrでT-BA値が低値であった。 胆汁酸抱合化能やHFC食摂取によるG-BAの合成・蓄積と、T-BA合成の低下がNASHの肝線維化に関与すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、capillary LC/MS/MSによる高分離かつ高感度な分析方法を構築し、HFC食摂取による肝線維化の重症度が異なる3系統ラットの胆汁酸プロファイリング分析を行った。 3系統を比較することで、HFC食摂取による肝臓中胆汁酸組成の変化とWKY、SHR、SHRSP5/Dmcrの亜系統化の過程における肝臓中胆汁酸組成の変化が示され、これらの組成変化が肝線維化の進展と重症化に関与していることが明らかとなった。本研究によりNASHの予防や早期診断、重症化予防のための食事法や診断方法開発の一助となる知見が得られた。
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