研究課題/領域番号 |
19K11658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
棚橋 伸行 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (30511927)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プロテアソーム / 蛋白質分解 / ユビキチン / 分子集合 / タンパク質分解 / 栄養状態 |
研究開始時の研究の概要 |
アミノ酸プールには通常タンパク質の生合成に必要なアミノ酸量の1/4があり、飢餓時にアミノ酸プールの恒常性を維持するには活発にタンパク質を分解してアミノ酸を供給する必要があり、この分解を担う系がオートファジー・リソソーム系である。しかし、近年、ユビキチン・プロテアソーム系もこの分解系に関与していることが示されているが、その分子機構はほとんど明確でない。 本研究では、主なアミノ酸供給源である骨格筋ではなく、肝臓と脳に着目し、栄養応答とストレス応答の両観点からプロテアソームの発現・機能、その分子構成・動態及びそれらを制御調節しているシグナル伝達系の同定を動物などを用いて解析を行う。
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研究成果の概要 |
我々の体は、絶食や飢餓により外部からのエネルギー源の供給が絶たれると、体内に備蓄しているグリコーゲンと脂肪に加え、タンパク質を分解し生じたアミノ酸もエネルギー源として利用する。この主なタンパク質の分解としてユビキチン・プロテアソーム系が存在する。 今回の研究は、絶食状態したマウスの肝臓と脳を用いて、この分解系の機能変化や形成されるプロテアソームの状態を解析した。その結果、肝臓と脳の間で形成されるプロテアソームの形態には大きな違いが認められなかった。しかし、プロテアソームの機能には、大きな違いが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核生物の細胞内には選択的なタンパク質の分解系と非選択的なタンパク質の分解系が存在する。今回の研究を進めることにより、この栄養状態における2つの分解系の協調性と役割分担の解明に繋がると考えており、さらに正常組織で解析することにより、まだ解明されていないユビキチン・プロテアソーム系と栄養状態が悪化することにより引き起こされる疾患との関係について追及していくことが期待される。
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