研究課題/領域番号 |
19K11667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
宮崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (20531908)
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研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
綾部 誠也 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (80407238)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日内リズム / クロノタイプ / 身体活動量 / 時計遺伝子 / 朝型夜型 / 朝型夜型嗜好性 / 季節変動 / 体力 / 加齢 / 睡眠 |
研究開始時の研究の概要 |
2017年に「時計遺伝子」がノーベル医学・生理学賞を受賞するなど、社会の注目を集めている。運動についても昨今「時間帯別の運動効果」について知見が蓄積されている。しかし日内リズムには個人差があるにも関わらず、”時間帯別の個人差”は未だ不明である。そこで本研究では、個人差および世代間の差に着目し、ライフステージの朝型夜型リズム変化に適した世代別・時間帯別の運動プログラム開発に取り組む。
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研究成果の概要 |
本研究では、ライフステージ(若年者、中年者、高齢者)別に、朝型夜型リズムと運動実践との関係を明らかにすることを目的とした。まず、若年者を対象に、時計遺伝子CLOCK3111T/C多型は、土曜日においてのみ、客観的な身体活動量および起床時間と有意に関連することを示した。この結果は、日内リズムの差異における遺伝的要因は、通学、通勤などの社会的な制約のために平日にはマスクされており、土曜日(週末)にのみ出現するものと推測された。さらに中高齢者対象の実験では、朝の低~中の有酸素性運動により、特に睡眠障害などを有さない中高齢者であっても、運動により客観的睡眠の質が改善することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究期間において、我々は多くの研究成果を挙げることが出来た。特に、2022年の発表論文(Miyazaki et al, Physiol Behav, 2022、DOI: 10.1016/j.physbeh.2022.113705)では、これまで遺伝的または社会的要因だけで説明されてきた身体活動量リズムが、その両者の組み合わせで説明できることを世界で初めて明らかにした。この論文は各新聞社、テレビやYahooニュースでも取り上げられ、大きな反響をもたらした。そのほか研究代表者は多くの学会などで招待講演の機会に恵まれ、研究成果を社会へ還元することに注力した。
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