研究課題/領域番号 |
19K11674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
北川 淳 北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529)
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研究分担者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 男性 / 身体活動 / 身体機能 / 新規椎体骨折 / コホート研究 / 骨粗鬆症 / 男性コホート研究 / 椎体骨折 / 縦断研究 / 無自覚 / 予測 |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症領域では,わが国最大の男性コホート(追跡)研究であるFujiwara - kyo osteoporosis risk in men (FORMEN) Studyにおいて蓄積されたデータを基に,新規椎体骨折発生と身体活動との関係について調査する。すなわち,2,000名の男性が受診した初回調査(2008年度実施済)データと,10年後(2018年度:約1,300名実施)および11年後(2019年度:約500名実施予定)のデータを比較し,初回調査の身体活動が約10年間における新規椎体骨折の発生を予測するか否か,について縦断的に検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
2007年と2008年度に奈良県4市在住の,65歳以上で独歩可能な男性1350名を対象とした大規模疫学調査をベースラインとし,ベースラインの身体活動が約10年間における新規椎体形態骨折(無症候性)の発生を予測するか否か,について縦断的に検討することを目的とした。2017から2019年にかけて追跡調査を行った結果,交絡因子調整後,新規椎体骨折発生を予測する因子として身体活動量は選択されなかったが,握力は有用な因子であった。握力は上肢のみならず,全身の筋力を反映する指標であることから,全身の筋力を維持することが椎体骨折発生の防止につながることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
椎体(背骨の骨)骨折は大腿骨近位部(付け根)骨折のようにすぐにはADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の低下,死亡リスクの上昇に結びつくわけではないが,中長期的には確実にこれら健康指標の増悪(負の連鎖)をもたらすため,形態骨折発生の予測因子を見いだし,予防策を講じることは健康寿命(自立して健康に暮らせる期間)延伸に寄与しうる。超高齢化社会の日本において健康寿命を延伸するためには,運動習慣を持ち,筋力を維持することの重要性を示すことができたことは大きな成果である。
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