研究課題/領域番号 |
19K11679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
山田 久美子 名古屋女子大学, 健康科学部, 講師 (70737189)
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研究分担者 |
近藤 貴子 名古屋女子大学, 健康科学部, 講師 (60737203)
飯沼 光生 朝日大学, 歯学部, 教授 (70184364)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 咀嚼運動 / ストレス / 肥満 / 子宮内プログラミング |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内環境は胎児の発達だけでなく、出生後の子の健康障害発症の素因を胎児期に形成し、出生後の健康障害発症に影響を及ぼすことが示唆されている。妊娠期の腸内細菌叢は子へと伝えられ、離乳期には最初の細菌叢が完成すると考えられる。また、咀嚼運動のストレス緩和効果も解明されつつある。本研究では、摂食を開始する離乳期について、ストレス暴露とストレス下で棒を噛ませる咀嚼運動をさせた妊娠マウスから出生した仔マウスについて、肥満やストレスとの関連が示唆されている腸内細菌叢、間葉系幹細胞の脂肪への分化能および肥満関連因子の定量などを行うことにより、ストレスと肥満発症の素因形成および咀嚼運動の影響について検討する。
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研究成果の概要 |
妊娠期の子宮内環境は胎児の発達に影響を及ぼすだけでなく、出生後の子の健康障害を発症させる素因を形成することが示唆されている。本研究では、母体へのストレスと咀嚼運動が肥満発症に関連する様々な要因にどのような影響を及ぼすのかを離乳期の仔について多方面から検討した。母体へのストレスと咀嚼運動は、離乳期の仔における腸内細菌叢、骨髄由来間葉系幹細胞の増殖能および脂肪細胞への分化、摂食にかかわるホルモン受容体の発現に影響を及ぼすことが明らかとなった。妊娠中のストレス下での咀嚼運動は、出生後の仔マウスの肥満発症を抑制する効果を示す可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は母体へのストレスと咀嚼運動が離乳期の仔へどのような影響を及ぼすのかについて、腸内細菌叢や間葉系幹細胞、摂食関連ホルモンなど多方面からアプローチし、肥満発症との関連を明らかにしたことに学術的意義がある。また、「噛む」ことは、食べることを通して日常的に行われている非常に簡単な活動であるが、妊娠期に母親が積極的に噛むこと行うことで、子の将来の肥満発症を抑制する効果を示す可能性があること示し、「噛む」ことの有効性を提言することができる。
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