研究課題/領域番号 |
19K11683
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
山野 恵美 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (40587812)
|
研究分担者 |
杉本 昌弘 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (30458963)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 疲労 / メタボローム / 唾液 / バイオマーカー / 予防医学 |
研究開始時の研究の概要 |
簡便に採取可能な唾液を用いてメタボローム解析を行い、疲労バイオマーカーを開発することを目的とする。高齢化に伴い医療費の高騰が至急の検討課題である現代社会において、未病状態に対策を講じる予防医療が重要視されている。未病状態の生体機能変化に対するアラーム機構として、疲労が作動すると考えられ、疾患発症を予測、予防的に対処するための指標となるバイオマーカーが必要である。簡便かつ侵襲性も低く、医療機関でなくとも採取可能な唾液を用いて開発した疲労バイオマーカーがあれば、未病状態の代謝変動を把握し、生体の機能変化を是正することが可能になる。将来的には、当該マーカーを用いた個別化予防医療の実現をめざす。
|
研究実績の概要 |
本研究では、メタボローム解析に用いる検体として、従来の疾患バイオマーカー探索研究で主流であった血液ではなく、簡易に身体的負担も少なく反復して採取可能であり、採取後の処理も簡便な唾液に着目した。唾液成分はの一部は、血液由来であり、生体内の生理的な状態を反映すると考えられ、唾液を用いた疾患マーカー探索研究もおこなわれるようになってきた。日本では、高齢化社会を迎え健康寿命の概念から、未病状態に対策を講じて健康増進を促す予防医療の考え方が重要視されるようになってきた。未病状態における生体の機能変化に対するアラーム機構として、疲労が作動すると考えられ、生体状況を鋭敏に把握し、疾患発症を予測、予防的に対処するために指標となるバイオマーカーが必要となる。そこで、利便性の高い唾液を用いたメタボローム解析により疲労バイオマーカーを開発すれば、医療機関でなくとも検体を採取し、定期的な疲労度チェックなど健康増進に活用するシステム構築が可能になる。本研究において、当該マーカーを用いた個別化予防医療に貢献することをめざす。 今年度は、参加した学会において、メタボロームデータを扱う際に有用な統計手法や、疲労の病態生理に関する最新知見を得た。また、唾液を用いたメタボローム解析に関する文献を参考に、本試験デザインを検討した。 今後、社会状況を注視しつつ、研究実施に向けてより詳細な試験プロトコルを構築し、本試験を実施する環境整備を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度に引き続き、新型コロナウィルスの影響を受け、ヒト試験を実施するにあたっては厳しい状況である。特に、本研究では被検者の唾液をサンプルとして取得するため、慎重な対応が必須であり、現段階で実施に向けて可能な作業を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の新型コロナウィルスに関わる社会の動向を注視しつつ、共同研究者と連携をとりながら、実施可能な試験プロトコルを構築する。そして、速やかにヒト臨床試験を実施すべく環境整備を進める。
|