研究課題/領域番号 |
19K11685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
梅澤 啓太郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30505764)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
酸化ストレスによるミトコンドリア機能異常は、運動機能低下や加齢性疾患、生活習慣病など多くの疾病と深く関連しており、ミトコンドリア内での抗酸化機序解明が健康長寿研究に占める重要性は高い。その中で近年、CARS2タンパク質の関わる強力な抗酸化機序が発見されたが、それがミトコンドリア機能制御にどう関連しているかは明らかにされていない。そこで本申請課題では、機能性分子化学の発想に基づくケミカルツールの開発という独自のアプローチによる課題解決を目標とし、新しい視点からのバイオマーカー探索や創薬研究への貢献を目指したCARS2関連代謝経路の解明に挑む。
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研究成果の概要 |
本研究では、新たな抗酸化機序因子として発見された硫黄原子の多硫化修飾現象に着目し、多硫化タンパク質を検出するための新しいケミカルツールや、多硫化物産生因子であるCARS2の翻訳後修飾を解析するための新しいケミカルツールの開発を通じて、CARSタンパク質を中心とした様々な細胞内イベントを検出する新しい分析手法論の基礎を構築した。これらの分析手法の更なる先鋭化、最適化を経て、多硫化という現象が織り成す様々な生体内代謝経路の詳細の解明が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多硫化物質は、新しい抗酸化ストレス因子としてのみならず、生命活動において様々な機能や役割を担っていると考えられる重要な物質であり、生命現象の追究や疾患発生機序研究といった生命科学研究から、創薬やバイオマーカー探索のような医学・薬学研究など、その波及効果は広範に及ぶ。本研究において、多硫化という現象に対してその関連因子を分析する手法の基礎を構築できたことにより、これら広範な研究領域の進展に貢献することが期待される。
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