研究課題/領域番号 |
19K11690
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
海老原 章郎 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (60415099)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | プロレニン / 糖尿病合併症 / 臨床現場即時検査法 / SDGs / 血管障害 / 糖尿病 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病合併症は腎臓や眼などの血管に様々な障害を与える。合併症が進行すると、患者は失明や人工透析を余儀なくされる。合併症の予見は、発症前の効果的な治療、人々のQoLの向上、医療費削減につながる。本研究は、糖尿病合併症の主要因である血管障害に関連する複数のマーカー分子(マルチマーカー)に着目し、マルチマーカーを臨床現場で同時に分析可能な方法を開発、その方法を糖尿病合併症の予見に活用することを狙う。本研究は、糖尿病合併症の予防医療システムの創成ならびに国連の「持続可能な開発目標SDGs」の3番目のGoal「すべての人に健康と福祉を」の実現に貢献する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、糖尿病合併症の主要因である血管障害に関連する複数のマーカー分子(マルチマーカー)を臨床現場で同時に分析可能な方法を開発し、合併症予見への活用を目指した。分析には金ナノ粒子標識抗体を活用した電気化学的免疫測定(GLEIA)を採用した。この測定法は、安価で使い捨て可能なセンサーチップと手のひらサイズの検出器を用いる点が特徴である。測定対象として糖尿病合併症早期マーカー・プロレニンと血管障害マーカー・カルボキシメチルリジンに着目し、GLEIA構築を試みた。モデル分析物に対し高い再現性でGLEIAデータを取得できる条件を特定したのち、上記マーカーに対し検量線獲得のための条件を見いだした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではGLEIAを用いてプロレニンに対する検量線を獲得し、その研究過程で、抗体によるプロレニンの構造変化を考慮して定量することが重要であることを見いだした。糖尿病合併症は腎臓や眼などの血管に様々な障害を与える。合併症が進行すると、患者は失明や人工透析を余儀なくされる。合併症予見は、発症前の効果的な治療、人々の生活の質の向上、医療費削減につながる。それゆえ本研究は、世界中の人々から糖尿病合併症発症のリスクを減らし、生活の質の向上ならびに健康・未病社会に貢献できる点から、国連の「持続可能な開発目標SDGs」の3番目のGoal「すべての人に健康と福祉を」の実現につながる。
|