研究課題/領域番号 |
19K11704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
清水 雅富 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (90389841)
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研究分担者 |
台蔵 彩子 聖徳大学, 人間栄養学部, 講師 (10364978)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 多価不飽和脂肪酸 / 必須脂肪酸 / アルデヒド修飾タンパク質 / 酸化DNA損傷 / 脂肪酸代謝 / ミード酸 / 必須脂肪酸欠乏 / カルボニルストレス / アルデヒド / 飽和脂肪酸 / 細胞毒性 / 遺伝毒性 / 4-HNE / 新型コロナウイルス / 脂質過酸化 / DNA損傷 / 過酸化脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
魚油などに含まれている多価不飽和脂肪酸は、酸化されやすく反応性が高いため、生体内で酸化されると細胞を傷つける物質を産生し細胞の老化を早め、更に疾病を惹起する原因になる。これまでの生体内酸化の研究においては、活性酸素を中心とした酸化する側の研究が盛んに行われてきているが、酸化される側(食事由来多価不飽和脂肪酸)に着目した研究はほとんど行われていない。そこで本研究では、酸化される側の多価不飽和脂肪酸に着目し、細胞内の損傷物質を指標に、多価不飽和脂肪酸の摂取と細胞の損傷との関連性について研究を行う。
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研究成果の概要 |
多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、必須脂肪酸でもあり食事などから積極的な摂取が推奨されている。しかし、PUFAは酸化されやすく生体内で酸化されると様々なアルデヒド修飾タンパク質やDNA損傷を引き起こし、細胞毒性や遺伝毒性を誘発する可能性がある。そこで食事から摂取する脂肪酸の違いが、生体内のタンパク質修飾やDNA損傷の蓄積量に影響があるか検討した。 その結果、PUFAの摂取量や摂取比率の違いが影響を及ぼすことを明らかにした。また、それらの影響は臓器や各ライフステージにおいても様々であった。今後食事からのPUFA摂取については、細胞毒性、遺伝毒性を指標に更なる検討の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多価不飽和脂肪酸(PUFA)は必須脂肪酸でもあり、食事などから積極的な摂取が推奨されているが、生体内酸化を促進する可能性があり適切なPUFA摂取量については未知な部分が多い。また、各ライフステージによるPUFA摂取が生体に及ぼす影響についてはほとんど皆無であった。本研究によって食事からのPUFA摂取による生体酸化への影響が摂取量だけでなく、各種脂肪酸の摂取比率が関連している可能性を示唆した。また、その影響は各ライフステージ、組織によっても異なっていた。今後、各種脂肪酸摂取量に関してはライフステージごとで更なる検討が必要であることを提示した。
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