研究課題/領域番号 |
19K11707
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
中島 光業 松山大学, 薬学部, 教授 (70311404)
|
研究分担者 |
奥山 聡 松山大学, 薬学部, 准教授 (40550380)
天倉 吉章 松山大学, 薬学部, 教授 (50321857)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | カロリー制限模倣物 / 健康寿命延伸物質 / SIRT1 / ドラッグリポジショニング / カロリー制限模放物 / 健康寿命 / 長寿命遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命延伸物質候補の多くは、従来は試行錯誤によって発見された健康に良い影響を与える物質を種々の視点で解析し、長い時間をかけて評価されてきた。しかし、健康寿命延伸物質候補を効率よく見出す探索系の開発については、これまで十分に検討がなされてこなかった。本研究では、まず、マウス脾臓T細胞を用いて健康寿命延伸物質候補を植物由来化合物から効率よくスクリーニングする。免疫学分野の実験系をスクリーニングに活用するという独自性が、本研究の一番の特徴である。次に、その候補物質の抗炎症作用と代謝改善作用を株化培養細胞を用いて検討する。さらに、モデル動物を用いてその物質の健康寿命延伸効果を確認する。
|
研究成果の概要 |
健康寿命延伸物質を探索するための独自のスクリーニング系を樹立した。この系を用いて3つの健康寿命延伸物質候補(Heptamethoxyflavone, Cynandione A, Ibudilast)を見出した。Heptamethoxyflavone と Cynandione Aは、いずれも抗炎症作用と脂肪代謝調節作用が見いだされ、その作用機序に長寿命遺伝子SIRT-1の関与が示唆された。Ibudilastについては、強い抗炎症作用が見いだされ、敗血症モデルマウスの生存率を上昇させる効果が確認された。以上より、当該スクリーニング系は健康寿命延伸物質の探索において有効に機能することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトにおいてカロリー制限が寿命を延伸させるか否かについては未だ結論は出ていないが、適度にカロリーを制限することは健康寿命を延伸させる方向に作用することが推察され、研究者の注目を集めている。こうしたことから、カロリー制限による苦痛を感じることなく、健康寿命延伸のメカニズムを促進させる物質(カロリー制限模倣物)の探索が望まれている。
|