研究課題/領域番号 |
19K11718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
黒坂 志穂 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80580901)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 骨密度 / ロコモティブシンドローム / 歩行機能 / 歩行速度 / 足底圧分布 / 要介護者 / 骨 / 骨粗鬆症 / 運動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで骨の強化のために、負荷強度の高い運動がなされているが、骨の強化には、筋肉や呼吸循環器系の改善のように,高い強度や、同じ動作の繰り返しは必要ではないことが判明している.その代わり,「負荷を加える」もしくは「振動を与える」といった骨に対する物理的刺激が必要であることが報告されている.そのことから,本研究では、従来の運動を実施して強度を高めるのではなく、骨に対する物理的刺激に焦点を当てた、骨強化のためのプログラム(BONEプログラム)を開発し、その効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、椅子の上で誰もが簡単にできる骨粗しょう症予防運動としてBONEプログラムを開発し、骨密度の増加及び骨格矯正による運動機能改善を目的として、プログラムの検証を行うことであった。効果検証の被験者として、骨粗しょう症が著しく問題視されている要介護者、及びピーク骨密度を示す10-20代女性とし、BONEプログラムの骨密度と、歩行機能への効果検証を行った。 その結果、要介護者及び若年女性ともに有意な骨密度の増加効果が認められ、特に要介護者においては有意な歩行速度向上と、足底圧分布の正常化が認められた。 このことから、BONEプログラムは介護予防体操としても期待できるものであると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、世界的な健康問題としてクローズアップされている骨粗鬆症をはじめとした運動機能障害の問題解決に焦点を当てた運動プログラムを開発し、その効果検証を行ったところに学術的意義がある。 また、本研究で開発したBONEプログラムは、椅子の上でも誰もが安全に・簡単に実施できるよう作成されており、骨密度増加のための科学的根拠を元にした動きで構成されており、本研究で効果が認められたことから、今後普及を行い、社会貢献にも大きく役立つと考えられる。
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