研究課題/領域番号 |
19K11720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
赤川 貢 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70405356)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | leptin / obesity / catechin / polyphenol / green tea / レプチン / 緑茶カテキン / エピガロカテキンガレート / 抗肥満 / 肥満 / 食品機能 / 胃粘膜細胞 / 機能性食品 |
研究開始時の研究の概要 |
世界的に蔓延する肥満は、生活習慣病の発症基盤であり、 深刻な健康問題となっている。本課題で着目した「レプチン」は、視床下部に作用して食欲を抑制して体重を減少させる抗肥満ホルモンとして知られる。本研究では、胃粘膜細胞のレプチン分泌を刺激する食品因子を探索・同定し、その分泌刺激機構を分子レベル で解明することを目的とする。また、その抗肥満効果をin vivo試験で実証することで新規の 食品機能性を確立し、肥満の予防・改善に資する高機能性食品の創製を目指す。
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研究成果の概要 |
レプチンは食欲抑制とエネルギー消費増大をもたらす抗肥満ホルモンであり、主に脂肪細胞から分泌されるが、近年になって胃粘膜細胞からも分泌されることが明らかにされた。しかし、胃粘膜細胞のレプチン分泌を刺激する食品因子は未解明のままであった。そこで、研究代表者はラット由来正常胃粘膜細胞RGM1を用いてレプチン分泌を刺激する抗肥満食品因子を探索した。その結果、主要な緑茶カテキンであるepigallocatechin-3-o-gallate (EGCG) が顕著にレプチン分泌を刺激することを見出した。また、マウスへのEGCGの経口投与によって胃液中のレプチン濃度が上昇することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって食品因子による胃粘膜細胞のレプチン分泌刺激作用とその機構が初めて解明された。また、食によるレプチンの分泌制御という新規の食品機能性を確立することができた。本研究の達成により、肥満を発症基盤とする多くの生活習慣病の予防・改善にも貢献しうることから、国民生活への反映、および波及効果は、極めて大きいものである。
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