研究課題/領域番号 |
19K11735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
河合 智子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期病態研究部, 室長 (40423404)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 周産期環境 / 栄養 / DNAメチル化 / 臍帯血 / 胎児期環境 / 臍帯血DNAメチル化 / 胎児発育 / 臍帯血エピゲノム / 妊娠期体重増加量 / 胎盤エピゲノム / 子宮内環境 / 胎児エピゲノム / 栄養摂取 / 出生体重 |
研究開始時の研究の概要 |
早産児あるいは低出生体重児は、そうでない児に比べ高確率に将来疾病を発症する事実が疫学的に証明されている。一方で我々はこれまでに、正期産で正常範囲の体重で出生した児であっても、子宮内栄養環境が不適切であった事実はエピゲノムを介して記憶されていることを認め、報告した(Kawai et al. 2015)。我々は、一見正常な児であっても、母親の妊娠中の体重増加が少ないことに関連して認められるエピゲノム異常が早産児のそれと類似していることを認めた。つまり栄養不足は細胞レベルで発達スピードを遅らせている可能性が示唆される。本研究では、この分子メカニズムに関連する栄養素を具体的に追及することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、周産期の母親の栄養状態が児の将来の疾病発症に関与する可能性をエピゲノムの観点から解明することを目的とした。エピジェネティクスは環境の影響を細胞内で記憶する機構として注目されている。中でもDNAメチル化は、細胞分裂時に娘細胞に受けつがれる化学修飾であり、記憶に関わる分子機構として注目されている。我々は、妊娠前の母親の要因と関連するDNAメチル化変化を日本人約300名の臍帯血から検出した。この変化は他の研究グループでも報告されており、児の将来の糖代謝への影響の関与が示唆されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、次世代の健康に影響を及ぼす可能性のある周産期の因子を同定し、次世代の疾病発症予防に繋げられることが期待される。
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