• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ビタミンA摂取が体脂肪量に及ぼす影響とその調節機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K11748
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関長崎県立大学

研究代表者

山口 範晃  長崎県立大学, 看護栄養学部, 助教 (80516295)

研究分担者 駿河 和仁  長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70315852)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2019年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードビタミンA / 脂肪組織 / 肥満 / AMPK / 高脂肪食
研究開始時の研究の概要

ビタミンAは体脂肪量を調節する作用があることから、肥満の予防や治療に寄与できる可能性があるが、その一方でどの程度摂取すれば体脂肪量が減少するか、もしくは適正な体脂肪量が維持できるかは十分に決定づけられていない。また、ビタミンAによって体脂肪量が調節される機序についてもいくつか研究報告があるものの、まだ十分に解明されていない。本研究ではその機序を解明するにあたり、エネルギー代謝を調節する重要な因子であるAMP-activated protein kinase (AMPK)に着目し、ビタミンAによってAMPKシグナリングがどのように調節しているかを明らかにする。

研究実績の概要

これまでの申請者の研究成果において、高脂肪食を摂食させて肥満を誘発させたマウスにビタミンAを投与したところ、体重だけでなく内臓脂肪の重量が有意に減少したことを見出した。また、その要因はAMP-activated protein kinase (AMPK)の活性が上昇したことでエネルギー代謝が上昇したと考えている。更に、ビタミンA投与した肥満マウスでは、脂肪細胞の肥大化が抑制され、脂肪組織が褐色細胞様の特徴を有する細胞(ベージュ細胞)が観察された。これまでの申請者の研究では内臓脂肪に焦点を当てていたが、本研究では、内臓脂肪のときと同様のメカニズムで肥満マウスの皮下脂肪重量が減少しているかに着目した。更に
両脂肪組織において、AMPK活性がビタミンAによってどのようなメカニズムで上昇しているのかを見出すことを目的とした。
その結果、ビタミンA投与群肥満マウスの皮下脂肪組織においてもAMPK活性が上昇していたことが分かった。更に皮下脂肪組織においても、ビタミンA投与による脂肪細胞の肥大化が抑制され、ベージュ細胞に分化した可能性が示唆された。一方、AMPK活性の調節因子とされるLKB1などの活性を測定したが、両脂肪組織においてはビタミンAの影響は少ないことが分かった。
以上のことより、ビタミンAを投与した肥満マウスは内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪においてもAMPK活性の上昇によりその重量が減少したことが示唆された。このビタミンA投与によるAMPK活性変動のメカニズムは今後も更に追究する。

報告書

(1件)
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ビタミンA過剰摂取はAMPK活性とエネルギー代謝の上昇に伴い体脂肪量を減少させる。2019

    • 著者名/発表者名
      山口範晃、駿河和仁
    • 学会等名
      第73回日本栄養食糧学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi