研究課題/領域番号 |
19K11750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
井上 裕子 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (50367306)
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研究分担者 |
松本 直行 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (20386080)
岡田 直子 日本薬科大学, 薬学部, 講師 (50636165)
中山 亮子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (50749843)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
山崎 智恵 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (80817122)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Epstein-Barr virus / fatique / レスベラトロール / EBウイルス / ストレス / フードファクター / 疲労 / ヘルペスウイルス / 慢性疲労 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性疲労症候群は原因不明の激しい慢性疲労のために日常生活、社会生活に支障をきたしている病態と定義されており、その原因は不明な点が多いが、ヘルペスウルスの再活性化の関与が示唆されている。ヘルペスの再活性化は主に宿主の免疫力の低下によるものと考えられている。本研究では、遺伝子改変マウスを用いて、ストレスががEBウイルスを直接再活性化する可能性を検討し、これらストレスによるEBウイルス活性化を制御する食品成分を検索する。さらにウイルス遺伝子を神経細胞に強制発現させることにより、細胞から産生される因子について検索を行い、EBウイルスが慢性疲労症候群の病態形成どの様に関わるかについて検討する。
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研究成果の概要 |
Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)再活性化の指標となる、BZLF-1遺伝子の転写活性化を指標にその遺伝子改変マウスについて検討を行った結果、加齢と共にいくつかの組織ではEBウイルスは再活性化を誘導されやすいことを確認した。さらに、著しく活性が高かった脳では、何らかの液性因子がEBウイルスを再活性させる事が推測され、このことがEBウイルス感染者における慢性疲労、多発性硬化症の発症に関与している可能性が示唆された。また、のレスベラトロールはin vitroでEBウイルスの再活性化を抑制する事から、レスベラトロールがEB再活性化に関わる様々な疾患の予防的に作用する可能性を見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Epstein-Barr ウイルス(EBウイルス)は何らかの原因で再活性化されると多発性硬化症を初めとする自己免疫疾患、慢性疲労症候群の発症と関連がある。今回の研究結果より、加齢とともにEBウイルスは再活性化されやすくなり、特に脳における活性が高く、またレスベラトロールよりその活性を抑制することが明らかとなった。EBウイルス関連の慢性疲労症候群がレスベラトロールなどの食因子で制御できることは、健康増進の意味から有意義な研究成果であると考える。
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