研究課題/領域番号 |
19K11751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
横山 葉子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (10617244)
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研究分担者 |
渡辺 光博 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 教授 (10450842)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 栄養バランス / タンパク質 / 次世代 / 胆汁酸 / 腸内細菌 / 栄養素バランス / 代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らの研究では栄養素バランスの違いは、胆汁酸代謝、腸内細菌代謝物の変化をもたらし、メタボエイジングをもたらしたが、タンパク質の質の違いもその変化に寄与することも明らかとなった。わが国の健康指標のうち出生体重は稀に見る世界で最低レベルにあり、親になる世代の最適な栄養素バランスの特定は喫緊の課題である。本研究では、親世代のタンパク質の量(低、標準、高)と、タンパク質の質(動物性、植物性、昆虫)が次世代のメタボエイジングをいかに制御するのか、胆汁酸・腸内細菌叢を中心としたメカニズムを軸とし、エピジェネティクス機構から解明し、わが国の低出生体重児およびその後の健康状態改善に寄与する知見を得る。
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研究成果の概要 |
近年、栄養素バランスの急激な変化の兆候が見られるが、第一世代あるいは次世代の健康状態への影響は十分明らかにされていない。本研究では、親世代のタンパク質の量(低・標準・高)と、タンパク質の質(動物性・植物性)を変化させ、次世代の妊娠・出産・出生体重、メタボエイジング、寿命に与える影響を検討した。本研究の結果、タンパク質の不足にならない範囲での設定では低タンパク質食による低出生体重は確認されなかった。一方、低タンパク質食による糖・エネルギー代謝改善が親世代および次世代で確認された。次世代の寿命への影響は、次世代自身の栄養素バランスとの相互作用が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の健康指標のうち出生体重は稀に見る世界で最低レベルであり、親になる世代の最適な栄養素バランスの特定は喫緊の課題である。本研究の結果、親世代のタンパク質の量(低・標準・高)や質(動物性・植物性)の変化はタンパク質の不足にならない範囲での設定では低タンパク質食による低出生体重への影響は確認されなかった。一方、次世代の糖・エネルギー代謝や寿命には親世代のタンパク質の量が関与していることが明らかとなった。本研究は、親世代の栄養素バランスの選択が、次世代の健康や寿命に影響することを示し、わが国の低出生体重児およびその後の健康状態改善に寄与する知見を得た。
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