研究課題/領域番号 |
19K11758
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
安田 和基 杏林大学, 医学部, 教授 (80311611)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | NASH / 生活習慣病 / 遺伝子発現調節 / 非アルコール性脂肪肝炎 / 遺伝子調節 / 遺伝子発現 / 転写因子 / miRNA / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、肝硬変・肝がん、あるいは代謝異常・心血管疾患などの背景疾患となり、日本でも少なくとも100万人以上が罹患しているとされるが、病態・診断・治療の点で代表的なアンメット・メディカル・ニーズである。本研究では、ヒト肝組織を用いた網羅的な遺伝子発現解析から得られた知見をもとに、協調して発現変動する遺伝子クラスターに注目し、その調節因子や制御メカニズムを検討するとともに、患者血中濃度との関連を調べてバイオマーカーとしての意義も検討する。これらにより、NASHの病態を分子ネットワークの点から明らかにし、画期的な診断・治療への道をひらく。
|
研究成果の概要 |
ヒト非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:以下NASH)の組織試料の網羅的な遺伝子発現解析から得た「遺伝子クラスター」について発現を変化させるシグナルや転写因子を、ヒト細胞株を用いて探索した。主な標的としたAKR1B15遺伝子はNrf2活性化で発現が誘導されるが、発現調節AKR1B10と比較し、同一クラスターでも発現調節機構が複雑であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NASHは極めて頻度の高い疾患であるだけでなく、肝がんの発生母地として、また心血管病変のハイリスクとして重要であるが、病態の多くが不明で決定的な治療法のない、unmet medical needsの疾患である。本研究は、実際のヒト組織を用いて得た知見をもとに複雑なNASHの分子病態を明らかにしてゆく必要性を示し、診断・治療薬の開発への道を開く情報を提供する。
|