研究課題/領域番号 |
19K11771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
菅谷 渚 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90508425)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 過敏性腸症候群 / 副腎皮質ホルモン / 爪 / ストレス / 認知 / 行動 / 爪試料 / コルチゾール / DHEA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では過敏性腸症候群(IBS)における爪中副腎皮質ホルモン(コルチゾールおよびDHEA)とIBSに特化した認知・行動的要因との関連を中心に検討する。IBSが慢性疾患であることを考慮し、爪検体から長期的な生理学的特徴を把握し、より精緻なIBSの心理-生理学的メカニズムを構築する。具体的にはIBS保有者および非保有者を対象とし、3ヶ月間、月1回の調査票記入、その時期に形成された爪検体を調査開始4ヶ月後以降に採取する。上記手続きから、①IBSの有無による爪中副腎皮質ホルモンの差、②IBS保有者における爪中副腎皮質ホルモンとIBS症状に関連した認知・行動的要因、感情、腹部症状の関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では過敏性腸症候群(IBS)における爪中副腎皮質ホルモンとIBSに特化した認知・行動的要因との関連を中心に検討することを目的とした。研究実施の準備が整っていたものの、COVID-19パンデミックによる高頻度のアルコール消毒などが結果に影響を与える可能性があったため、パンデミック収束と生活の正常化を待ちながらデータ収集の時期を見計らっていたが、結果的に開始が不可能であった。したがって、研究期間中は、本研究に用いる既存の爪試料を用いた分析結果の吟味や使用する認知・行動評価尺度の妥当性検証等をより精緻に行い、本研究計画をより効果的に進められるよう準備を整えてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IBSに特化した認知・行動指標は心理的介入において重要な変数であり、これらがどのような生理的変化や症状と関連するかを検討することはIBSの病態理解とより効果的な介入方法の構築に大きく貢献することが期待できる。また、IBSは慢性疾患であるため、これまでのIBS研究で非侵襲的な試料として測定に用いられてきた唾液よりも、長期的な分泌を反映する爪(または毛髪)試料の方がIBSの病態との関連を検討する上ではより適している。研究期間中はCOVID-19パンデミックのためにこれらの新しい試みの準備に留まったが、IBS研究やストレスバイオマーカーの発展に役立つ成果を発信できたと考える。
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