研究課題/領域番号 |
19K11778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
加柴 美里 東京工科大学, 教養学環, 教授 (80338186)
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研究分担者 |
和田 裕雄 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (50407053)
亀田 貴寛 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80758558)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 呼吸鎖超複合体 / ミトコンドリア / コエンザイムQ10 / ミトコンドリア呼吸鎖超複合体 / 加齢 / プロサポシン |
研究開始時の研究の概要 |
加齢に伴いミトコンドリア呼吸機能は低下するが,その原因は解明されていない.ミトコンドリア電子伝達系は呼吸鎖超複合体を形成しており,コエンザイムQ10(CoQ10)もこの中に含まれて存在しているらしい.CoQ10の細胞全体中の濃度は加齢に伴い減少する.しかしながら加齢により呼吸鎖超複合体中へのCoQ10輸送量がいかに変化するかは不明である.本研究は,呼吸鎖超複合体へのCoQ10の輸送機構と加齢がこれに及ぼす影響の解明を目的とする.本研究により,加齢によるミトコンドリア呼吸機能低下の一因が解明されるとともに,より有効なCoQ10補充法の開発が期待される.
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研究成果の概要 |
ミトコンドリア電子伝達系タンパク質群は,超複合体を形成して存在している.CoQ10も本複合体に含まれる.CoQ10の組織内濃度は,加齢やさまざまな病態で減少する.しかし,CoQ10量減少時の,ミトコンドリア電子伝達系の真に電子を伝達しているCoQ10量の変動は不明である.我々は,ブルーネイティブ電気泳動手法とHPLC-ECDによるCoQ10の分析手法を駆使し,呼吸鎖超複合体中のCoQ10量定量手法を確立した.本研究では,細胞のCoQ10量低下時の呼吸鎖超複合体中のCoQ10量を検討した.結果,呼吸鎖超複合体中のCoQ10量も低下していることを見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,呼吸鎖超複合体に結合して存在しているコエンザイムQ10(CoQ10)量の定量手法を確立した.今までの測定手法では,加齢やさまざまな病態において細胞内のCoQ10量が低下することはわかっていても,エネルギーを産生するミトコンドリア電子伝達系のまさに電子伝達を行うCoQ10が不足しているのか,他の細胞内小器官のCoQが減少しているのかを区別して測定することができなかった. 今回の測定結果より,呼吸鎖超複合体中のCoQ10量も低下することが認められた.今後,加齢やさまざまな病態におけるCoQ10の欠損とそのメカニズムが解明され,治療法の開発にも寄与することが期待される.
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