研究課題/領域番号 |
19K11780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
祖父江 沙矢加 中部大学, 臨床検査技術教育・実習センター, 准教授 (50513347)
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研究分担者 |
市原 正智 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (00314013)
後藤 亜由美 中部大学, 生命健康科学部, 客員研究員 (20780969)
三井 伸二 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80646505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 疾患モデル動物 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な哺乳動物において加齢により筋力低下や筋萎縮が起きることが知られており、この筋の老化をサルコペニアと呼ぶ。進行する高齢社会への対応策としてサルコペニアに関心が集まっているが、サルコペニアの発症メカニズムは極めて複雑であり研究発展が期待されている。本研究では老化や筋萎縮における核-細胞質間輸送因子の役割について検討し、新たなサルコペニアモデル動物の確立およびサルコペニア特異的筋萎縮発症メカニズムの解明に向けた研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、筋萎縮症の発症メカニズムを解明することを目的とし、筋萎縮症モデル動物を用いて研究を行った。我々は、筋萎縮症モデルラットの次世代シーケンス解析により、核-細胞質間輸送に関与する因子をコードする遺伝子の変異が、筋萎縮症の発症に関連する可能性を示唆する結果を得た。この結果に基づき、当該遺伝子変異が引き起こす筋萎縮が、加齢に伴う筋肉量の低下であるサルコペニアにおける筋萎縮と同様の表現型を示すか否かを評価するため、該当遺伝子に一塩基置換を導入したノックインマウスを作製し、検証を行った。ノックインマウスの骨格筋を組織学的および分子生物学的に解析した結果、速筋線維に優位な萎縮が実際に観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、BUF/Mna系ラットに認められる筋萎縮の発症原因が核-細胞質間輸送因子における変異によるものであることを明らかにした。これまで核-細胞質間輸送因子の変異による筋萎縮発症の報告はなく、新たなモデル動物として確立した。本研究の成果は、サルコペニアの新たな発症メカニズムの解明につながり得るものである。さらには、寝たきり高齢者の予防や健康寿命の延伸にも繋がると考えられることから、学術的にも社会的にも意義が大きい成果と言える。
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