研究課題/領域番号 |
19K11783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
銭谷 昌弘 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40643531)
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研究分担者 |
大植 孝治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50314315)
野瀬 聡子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90467564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳性麻痺 / 重症心身障害児 / 小児 / 栄養 / 安静時エネルギー消費量 / セレン / ミキサー食 / グレリン / 筋疾患 / 重症心身障碍児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では重症心身障害児の血中グレリン濃度を測定し、身体計測、血液・生化学検査、尿検査などで測定した各栄養指標や間接熱量計で測定した安静時エネルギー消費量、また問診にて聴取した現在の摂取エネルギー量や各栄養素などとの関連性を検討する。また、重症心身障害児の基礎疾患として多くは脳性麻痺であるが、染色体異常や神経・筋疾患など様々であり、各疾患群に分けて上記の関連性を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究において、脳性麻痺患児の血中総グレリン濃度はエネルギー蓄積量と負の相関を示し、これを測定することで基礎代謝量を予想し、適正な栄養投与量の決定に有用である可能性が示唆された。また本研究では重症心身障害児の血中セレン濃度を測定しており、重症心身障害児のミキサー食併用によるセレン欠乏症の予防効果と、セレン欠乏患児へのミキサー食導入による治療効果を検討した。当科で栄養評価を施行した40例の重症心身障害児を対象とし、ミキサー食による栄養が全摂取エネルギー量の10%未満のEF (enteral formula)群(26例)と10%以上のBF (blenderized food)群(14例)の2群に分類し、セレン欠乏症の発症率、血清セレン値(μg/dL)、体重1kg当たりのセレン摂取量(μg/kg)、摂取エネルギー量(kcal/kg)を後方視的に比較検討した。またセレン欠乏患児で新規にミキサー食を導入し得た症例に対して、セレン欠乏症の改善効果と栄養内容の変化を比較検討した。その結果、セレン欠乏症はBF群でEF群より有意に少なく、血清セレン値は有意に高値を示した。セレン摂取量は2群で有意差を認めなかった。7例のセレン欠乏患児にミキサー食を導入し、栄養介入前後で血清セレンの中央値は5.6から10.7と有意に上昇した。ミキサー食による摂取エネルギー量とセレン摂取量は有意に上昇し、経腸栄養剤による摂取エネルギー量は有意に減少した。経腸栄養剤によるセレン摂取量、全セレン摂取量、全エネルギー摂取量は有意な変化を認めなかった。以上より、重症心身障害児に対して全摂取エネルギー量の10%以上のミキサー食を併用することで、セレン欠乏症の予防効果と治療効果を有する可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の研究から派生した、重症心身障害児のセレン欠乏症に対するミキサー食の予防効果と治療効果の検討に関しても進展しているため。
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今後の研究の推進方策 |
上記研究内容に関して、第38回日本臨床栄養代謝学会で発表予定である。
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