研究課題/領域番号 |
19K11791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
稲垣 純子 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (90271056)
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研究分担者 |
渡辺 彰吾 岡山大学, 保健学域, 准教授 (20548341)
廣畑 聡 岡山大学, 保健学域, 教授 (90332791)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | NASH / CCR2陽性マクロファージ / 線維化 / オステオポンチン / マクロファージ / 炎症性細胞 / CCR2陽性細胞 / 筋線維芽細胞 / 星細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、食生活の欧米化に伴い非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者が急増している。肝における線維化が進行するとNASHから肝硬変、肝がんへと進展することから、肝線維化進展のメカニズム解明とその抑制は社会的にも急務である。そこで本研究では、NASHにおけるCCR2陽性マクロファージによる星細胞活性化および筋線維芽細胞への分化、オステオポンチンやMMPの発現制御の分子メカニズムを検討し、CCR2陽性細胞を介した肝線維化の分子機構を解明する。
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研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の肝線維化の分子制御機構を明らかにするため、HFC食負荷により作製したNASHラットモデル肝組織を用い、CCR2およびオステオポンチン(OPN)の発現領域について解析した。その結果、OPNはHFC食負荷週数が増加するにつれ拡大するが、線維化早期では主にマクロファージのみに発現していることが分かった。線維化が進展するにつれ、マクロファージ集簇内でOPN陽性領域が拡大しCCR2が減弱化していたことから、線維化早期のマクロファージ集簇は主にCCR2陽性マクロファージが構成し、次第にOPN陽性マクロファージに置き換わるという動態変化が起きることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果より、肝線維化早期には、主にCCR2陽性マクロファージがマクロファージ集簇を構成し、次第にそれらがOPN陽性マクロファージに置き換わるという動態変化が起きる可能性を示すことができた。両マクロファージおよびOPNによる肝線維化促進の分子メカニズムを明らかにすることで、肝線維化治療の新たな創薬ターゲットの発見、治療法の開発および創薬研究につながると期待される。
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