研究課題/領域番号 |
19K11792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
平坂 勝也 長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 准教授 (70432747)
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研究分担者 |
二川 健 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (20263824)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 海洋性カロテノイド / 筋萎縮 / ミトコンドリア / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、筋萎縮初期応答に着目し、これまでに知られていない海洋性カロテノイドの作用機序と筋萎縮予防効果について、研究期間内に以下のことを証明する。 (1)生体における海洋性カロテノイドの局在解析 a. ミトコンドリア分画法による海洋性カロテノイドの局在解析、b. 蛍光免疫染色によるミトコンドリア内での海洋性カロテノイドの局在解析 (2)海洋性カロテノイドの機能性解析 c. ミトコンドリア由来酸化ストレスに対する海洋性カロテノイドの作用、d. Z線構造崩壊に対する海洋性カロテノイドの作用 (3)筋萎縮モデルマウスを用いた海洋性カロテノイドの効果 e. 筋萎縮抑制効果の検討
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研究成果の概要 |
カロテノイド類アスタキサンチン(AX)は抗酸化力を有することが明らかにされている。本研究では、骨格筋内ミトコンドリアにおけるAXの作用とミトコンドリア障害によって引き起こされる筋萎縮に対するAXの効果について検討した。AX食群では、筋萎縮モデルを施しても筋重量減少及び筋線維横断面積の減少が認められなかった。さらに、AX食群は尾部懸垂によって誘導されたミトコンドリア由来活性酸素種ROS産生を有意に阻害し、ミトコンドリアに集積しやすいことがわかった。以上の結果より、AXはミトコンドリア由来の酸化ストレスを軽減することにより、ミトコンドリア機能を保持することで筋萎縮予防に効果的である示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、海洋性カロテノイド類アスタキサンチンがミトコンドリアにおいて作用し、筋萎縮予防に効果的であるという科学的根拠を示すことができた。従って、アスタキサンチンを含む機能性食品を用いて高齢者のQOL向上に不可欠な運動能力の維持を図ることは、エクササイズやリハビリテーションに頼ることが困難な高齢者にとって極めて有用な方策となりうることが示唆された。。
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