研究課題/領域番号 |
19K11796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
馬場 誠朗 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90573064)
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研究分担者 |
佐々木 章 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40275540)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 高度肥満症 / 肥満外科手術 / 骨格筋インスリン抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
高度肥満症患者に対する肥満外科手術の研究である。肥満関連疾患の発症因子と考えられている肝臓由来の分泌タンパク質であるヘパトカイン、術後の骨格筋量と肝容積の変化との関連性について解析することで、高度肥満症患者における骨格筋の運動抵抗性改善メカニズムを解明する。また、腸内細菌叢と口腔内細菌叢の術後変化の解析と、術後の胆汁酸の組成変化も含めて肥満外科手術後の肥満関連健康障害の改善との関連性を多面的に解析する。
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研究成果の概要 |
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は、口腔内および腸内細菌叢の再構成に大きな影響を与えることがわかった。術後口腔内正常細菌叢の増加、腸内のAkkermansia municiphiliaの増加を認めた2型糖尿病症例はインスリン抵抗性の改善や寛解率が良好であった。Yokenella regensburgeiやFusobacterium variumは、総体重減少率と関連していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満者の腸内細菌では、Bacteroidetes門が増加し、Firmicutes門が減少することが報告されている。高度肥満症に対する減量・代謝改善手術においても、Bacteroidetes門の増加、Firmicutes門の減少が減量成績や肥満関連疾患の改善に関与すると報告されている。しかし、口腔内細菌叢と減量・代謝改善手術との関連については、現在は一定の見解が得られていなかった。 本研究では、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が口腔内および腸内細菌叢の再構成に大きな影響を与えることがわかった。本研究の結果から、新たな肥満症治療法の発展に飛躍する可能性がある。
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