研究課題/領域番号 |
19K11797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
鈴木 敏和 和洋女子大学, 家政学部, 教授 (70270527)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 補酵素Q10 / サプリメント / 遺伝子一塩基多型 / 食品 / アンチエイジング / 補酵素10 / SF-36 / 吸収 / 個人差 |
研究開始時の研究の概要 |
補酵素Q10 (CoQ10) は、アンチエイジングの食品機能性成分として期待されているが、体感の個人差の大きいことが課題である。本研究では、CoQ10の吸収に関連した遺伝子上の個人差から、「体感しやすい」群と「体感しにくい」群に分けられるか検証する。さらに、CoQ10の吸収を上げるような食品成分を見出し、「体感しにくい」被験者でもCoQ10のアンチエイジング効果が体感できる条件を見出す。
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研究実績の概要 |
愛媛県上島町および新居浜市で2022年11月に開始された「ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)含有食品による地域住民の健康維持・増進効果の検証(通称 Q10ヨーグルト健診)」試験参加者を対象に、「還元型CoQ10含有食品摂取による健康維持・増進効果の遺伝的個人差」という試験名の臨床試験を開始し (UMIN000049508)した。2年間の還元型コエンザイムQ10摂取による老化の遅延効果に個人差をもたらすSNP型を調査する。2022年11月の本試験参加者は、219名(男性54名、女性165名)であった。参加者の血液サンプルよりゲノムDNAを調製後、昨年度以前に女性でCoQ10サプリメントの吸収や、主観的QOLを評価するSF-36スコア維持のサプリメント効果と関連を報告したrs2032582、rs1761667、rs3808607、rs2072183の4SNPのSNP型を決定した。4SNP型の分布は、上島町と新居浜市で若干異なっており、地域によるコエンザイムQ10の健康増進効果の違いが期待された。参加者は、2024年11月までの2年間にわたり100mgの還元型CoQ10入りの食品を毎日摂取し、半年ごとに血清コエンザイムQ10レベルおよび身体機能、認知機能の評価試験を行う予定である。また、開始時と終了時(2024年11月)にはテロメア長ならびにテロメアG-テール長の測定も行う。次回は、2023年5月に試験を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症まん延の影響により、令和2~3年度は臨床試験を実施できなかった。令和4年度になってようやく臨床試験実施の見込みが立ち、11月に新規試験を開始することができた。研究の再開が可能になったため、「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月および11月実施のQ10ヨーグルト健診参加者の血清CoQ10レベル、身体機能、認知機能の検査結果を基にして、CoQ10摂取による健康維持増進(または老化遅延)効果および血清CoQ10レベルを評価し、CoQ10サプリメントの吸収との関連が報告された4SNPとの関連を調査する。また、CoQ10の代謝に関連する遺伝子のうち、AIFM2、NQO1、COQ6遺伝子上にあるSNP型の決定をPCR RFLP法により実施する。さらに、2023年5月には30名程度の新規参加者を募集する予定である。新規参加者においては、女性でCoQ10サプリメントの吸収との関連が報告された4SNP型の決定も行う。
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