研究課題/領域番号 |
19K11801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
今井 伸二郎 東京工科大学, 応用生物学部, 教授 (50629152)
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研究分担者 |
萱嶋 泰成 山梨学院短期大学, その他部局等, 教授(移行) (90365453)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 健康寿命 / 機能性食品 / アルキルレゾルシノール / 老化疾患 / 代謝性疾患 / 非アルコール性肝炎 / 動脈硬化 / サーチュイン / PGC-1α / HSF1 / レスベラトロール / 健康長寿 / 老化関連疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国平均寿命は女性で87歳を超え、超高齢社会となっている。しかしその実態は必ずしも健康寿命が延伸しているわけではなく、寝たきりや認知症患者など、健康とは言えない高齢者も増加している。それら高齢者の中には虚弱・病弱に悩まされている者も多く、医学的・社会的・経済的問題も増加している。近年の研究によると、ある程度は寿命延長が可能と考えられている一方、動脈硬化・糖尿病・認知症・骨粗しょう症・がん等、老化関連疾患とよばれる病態が増加している。健康寿命の延伸は喫緊の課題であり、これら疾病予防を実現する技術開発が期待されている。本研究の最終目標はこの健康寿命を食品成分摂取により延伸する事である。
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研究成果の概要 |
小麦やライ麦などの種子に含まれるアルキルレゾルシノールの健康寿命を延ばす成分としての可能性を評価し、候補物質としての性能を確認した。既にショウジョウバエを用いた評価により寿命延長が確認されている。本研究において、アルキルレゾルシノールは動物実験により健康寿命の延伸に関わる老化に伴う疾患である動脈硬化、肥満、非アルコール性肝炎の予防効果を有することが確認された。さらに、人を対象とした臨床試験では、アルキルレゾルシノールがこれらの疾患の予防に有効であることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の平均寿命は世界でもトップクラスだが、必ずしも健康寿命は高いとは言えない。寝たきりや認知症等老化に伴う疾患を罹患した老人が増えており、健康寿命の延伸は喫緊の課題となっている。医薬品でもその課題を解決する努力がなされているが、予防薬が認可されないなどの障壁もあり、現時点で達成されていない。本研究で見いだされたアルキルレゾルシノールはこれら課題を解決する候補物質として本研究によりその性能が確認された。製品化までにはまだ課題があるものの、アルキルレゾルシノールの有効性は高く、課題解決に至る物質として最強の候補物質であることが確認された。
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