研究課題/領域番号 |
19K11806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 名古屋学芸大学 |
研究代表者 |
岡田 希和子 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 教授 (00351213)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | フレイル / 栄養 / 認知機能 / オーラルフレイル / COVID-19 / 日常生活 / 身体活動量 / ソーシャルネットワーク / 食品多様性スコア / 睡眠 / 食欲 / 運動 / 口腔機能 / 精神 / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
フレイル予防につながるサルコペニアリスク因子の検討を以下のように行い、介護予防に効果的な介入項目を見出す。 1.横断的に、サルコペニア・フレイルとの関連因子を多角的に検討する。 2.健常高齢者のデータより、サルコペニア・フレイルリスク予測のためのカットオフ値を検討していく。 3.縦断的に、サルコペニア・フレイルとの関連因子を多角的に検討する。 4.プレサルコペニア・プレフレイルのカットオフ値を検討し、将来のリスクを予測した、健常高齢者のサルコペニアアルゴリズムを作成する。
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研究実績の概要 |
健常高齢者の長期縦断疫学研究 (Nagoya Longitudinal Study for Healthy Elderly :NLS-HE) に参加した60歳以上の地域在住高齢者712名のうち、3年後の同様の調査に参加したものを対象とし、ベースライン時に、J-CHS基準におけるフレイルもしくはプレフレイルであるもの、および調査項目に欠損があるものを除いたロバストである202名を解析した。 食物摂取頻度調査票(FFQg)より算出した、たんぱく質摂取量と3年後のフレイルの進展について検討した。その結果、ベースライン時にロバストであった高齢者202名(平均年齢68.8歳)のうち、39名(19.3%)がプレフレイルに進展した。フレイルに進展したものはいなかった。総たんぱく質の高摂取(Odds ratio (OR)=0.65、 95% confidence interval (CI) = 0.32-0.90、 p for trend = 0.02)、なかでも、動物由来のたんぱく質の高摂取が、3年後のフレイルの進展と関連していた(OR=0.55、 95%CI= 0.30-0.95、 p for trend = 0.02)。一方、植物由来のたんぱく質とフレイルの進展との関連性は認められなかった。 高齢者における適切なたんぱく質の摂取、特に動物由来のたんぱく質摂取の推奨は、高齢者のフレイル予防につながる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で延期になっていた対面での調査が、ようやく実施可能となった。これまで毎年取得していた郵送での書面アンケート調査のデータと突合させてまとめている。
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今後の研究の推進方策 |
経年で取得してきたデータをまとめて解析し、多角的にフレイル予防の因子を探索していく。また、その結果を国内外の学会で発表する予定である。
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