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NAD+の構造変化に伴う糖代謝の変化と疾患マーカーとしての有用性評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K11808
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

江口 裕伸  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60351798)

研究分担者 崎山 晴彦  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30508958)
吉原 大作  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567266)
井原 秀之  佐賀大学, 医学部, 准教授 (50452834)
鈴木 敬一郎  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードNAD+ / ニトロ化 / 糖尿病 / NO / 糖代謝
研究開始時の研究の概要

糖尿病における糖代謝変化の早期把握および糖代謝に変化を及ぼす因子の同定は、予防や治療において非常に重要である。糖代謝の重要な機構として解糖経路とクエン酸回路、電子伝達系がある。本研究ではこれらの機構に共通して関与する補因子に着目し、その機能変化を解明し、新規の検査方法や治療方法などを目指す。また、糖尿病で多量に産生される活性酸素との関連も検討し、包括的な糖代謝の変化を明らかにしたい。

研究成果の概要

本課題において、ペルオキシ亜硝酸イオン(ONOO-)によりNAD+がニトロ化され、機能が低下することを見出し、さらにニトロ化部位を同定した。NAD+のニトロ化は酵素の活性低下、ピルビン酸濃度の低下、ミトコンドリア複合体Iの発現量の減少を引き起こし、代謝を低下させることが示唆された。さらにNMNはサイトカインの作用にも影響することが認められた。これらの結果から、NAD+はニトロ化により機能が低下し、細胞機能を低下させることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

NAD+は多くの酵素に必要な因子であり、タンパク質機能やエネルギー代謝に関与している。NAD+は糖尿病やがんの治療、老化防止にも有効であり、代謝性疾患での標的因子として注目されている。本課題ではNAD+不足やNAD+機能低下を引き起こす原因として、酸化傷害によるNAD+の構造変化を同定し、細胞代謝低下を引き起こすことを明らかにした。NAD+のニトロ化による機能低下は新規の知見であり、病態との関与をさらに解析することで新たな治療薬や検査の開発につながる可能性が期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] SIN-1およびペルオキシ亜硝酸イオンによるインターロイキン18の発現変化と機能解析2020

    • 著者名/発表者名
      江口裕伸
    • 学会等名
      第93回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ニトロ化によるIL-18のIFNγ誘導活性変化と糖代謝経路への影響2019

    • 著者名/発表者名
      江口裕伸
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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