研究課題/領域番号 |
19K11809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
松本 浩実 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (50810230)
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研究分担者 |
櫛田 大輔 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (30372676)
萩野 浩 鳥取大学, 医学部, 教授 (80208412)
谷村 千華 鳥取大学, 医学部, 教授 (90346346)
大坂 裕 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90550385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 骨折 / 転倒 / 骨折リスク / ロコモティブシンドローム / 転倒リスク / 歩行 / 筋力 / 筋肉量 / 骨密度 / サルコペニア / FRAX / 骨粗鬆症 / スクリーニング / 患者教育 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者における骨折は生活の質を著しく低下させる原因であることから、早期に骨折リスクの高いものをスクリーニングし予防・治療介入する必要がある。しかし、既存の骨折リスクスクリーニング法はその結果が“リスク値(%)や数値”で表示されるため、一般住民にはその解釈が難しく具体的な保健行動に繋がりにくいのが現状である。本研究は、多変量予測モデリングを基に自分にどのような骨折リスクがあるのかを具体的に提示できるスクリーニング法を構築し、さらにそのリスクに応じた骨折予防教育プログラムを開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
疫学調査の結果をもとに高齢者における骨折リスクのタイプ分けを行い、そのタイプに応じた骨折予防教育プログラムの開発を試みた。結果、骨折リスクタイプを、“移動能力低下”、“筋肉量低下”、“脊柱変形・背筋力低下”に分類することができた。多変量解析を行った結果、移動能力低下を評価できる質問紙ロコモ5が6点以上の場合のみ有意に将来の転倒を予測できた。本研究の結果から、まずはロコモ5を用いてロコモティブシンドロームのスクリーニングを行い、その後に筋肉量と円背の評価を行なっていくことで、より骨折リスクの高い高齢者をスクリーニングできると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は地域高齢者に対する3年間の追跡調査から実際の骨折・転倒発生を調査し、骨折しやすい高齢者の特徴を“移動能力低下”、“筋肉量低下”、“脊柱変形・背筋力低下”にタイプ分けできることを明らかにした点に学術的意義がある。これら3つのタイプのスクリーニング評価を行い、いずれかに自身が該当した場合は早期に必要な介入を行うことで骨折リスクの軽減につながると考えられる。骨粗鬆症薬物療法に加えて、高齢者自身が自分の骨折リスクのタイプに応じた骨折予防プログラムを行うことで、本邦における高齢者の骨折発生軽減につながると考える。
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