研究課題/領域番号 |
19K11828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60010:情報学基礎論関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
亀井 清華 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (90434977)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 動的分散問題 / 自己安定アルゴリズム / 安全収束性 / 低機能モバイルロボット / 危険区域問題 / 支配集合問題 / ロボットモデル / 2-極小支配集合問題 / 相互排除問題 / 分散アルゴリズム / 動的ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,トポロジが動的に変化するネットワークにおいても十分に実用に耐える,故障耐性を持つ自己安定分散アルゴリズムの設計を目的とする.本研究では特に,解状況が動的な問題について,安全収束性を持たせた自己安定アルゴリズムを考える.安全収束性は,最低限のサービスが保証できる性質を持つ状況にすばやく収束し,その性質を保持しながら最適な状況へと収束するというものであり,一般的に安全収束性を持たせることは難しい.よって,安全収束性を持つ自己安定アルゴリズムを複数設計する中で,安全収束性を持たせるための設計の簡単化手法を探る.
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研究実績の概要 |
本研究の目的としては,動的タスクのための自己安定アルゴリズムを安全に収束させることを掲げ,そのようなタスクの一つとして局所的危険区域問題を扱ってきたが,この問題では,各状況で危険区域内に入る計算機集合が極小支配集合を形成しているなどの特徴が見られることが分かってきた.そこで,最終年度は,マイナス支配集合問題やその拡張であるマイナス(L,K,Z)支配集合問題,さらに2-極小支配集合問題に対する自己安定アルゴリズムの設計を行い,それらの正しさを証明した.今後,これらの問題を動的タスクに拡張し,新たな自己安定アルゴリズムの設計および安全収束化を目指す計画である. また,既存の状態通信モデルを仮定したトークン巡回自己安定アルゴリズムにおいて,これをメッセージパッシングモデルに変換すると,トークンが消失する瞬間があることが分かっていたので,メッセージパッシングモデルに変換しても常に1つのトークンが存在するような自己安定アルゴリズムの設計を行った. さらに,動的タスクや動的ネットワークを考えるために,低機能なモバイルロボットモデルを対象とした研究も進めており,本研究最終年度では,ビザンチン故障を起こしたモバイルロボットが存在する中での自己安定アルゴリズムの設計と,モバイルロボットをグリッドネットワーク上の最大独立点集合を形成する位置に配置する分散アルゴリズムの設計を行った.
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