研究課題/領域番号 |
19K11831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60010:情報学基礎論関連
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研究機関 | 会津大学 |
研究代表者 |
渡辺 曜大 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (70360675)
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研究分担者 |
前田 多可雄 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (00264565)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 秘密分散 / 暗号 / 効率性 |
研究開始時の研究の概要 |
秘密分散法とは,資格を有する参加者集合のみが復元できるように秘密情報を分散暗号化するための暗号技術であり,重要な情報に対する安全なアクセス制御を実現するための核となる技術である.本研究は,(1) 秘密分散法の効率化は原理的にどこまで可能か,および,(2) 秘密分散法の効率化は具体的にどのようにして達成できるか,という2つの基本的な問題に関して新しい知見を得ることを目指すものである.
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研究成果の概要 |
秘密分散法とは,資格を有する参加者集合のみが復元できるように秘密情報を分散暗号化するための暗号技術であり,重要な情報に対する安全なアクセス制御を実現するための核となる技術です.本研究では,人間の目や耳を用いて復号演算を実行することのできる一風変わった秘密分散法(前者を視覚復号型秘密分散法,後者を聴覚復号型秘密分散法と呼びます)について,一般的な構成法の安全性を理論的に評価し,さらに,具体的な構成法を取り上げて,復元画像・復元音声の品質(前者については視覚認証に適用した際の改ざん検出確率,後者については雑音による音質劣化の程度)を実験により調べました.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ディスプレイをもたない端末と人間の間の安全な通信を保証することを目的とした視覚認証における,敵対者による改ざんの検出確率を向上させるために,複数画像を暗号化する視覚復号型秘密分散法を適用する手法を提案し,実験により高い確率で改ざん検出に成功するための条件(パラメータ)を調べました.さらに,聴覚復号型秘密分散法を具体的な構成法にもとづいて実装し,条件(パラメータ)を変化させながら復元音声の品質を人間自身や音質評価指標によって評価しました.これにより,これらの秘密分散法の効率的な実装のための指針(適切なパラメータの選び方)が得られることが期待できます.
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