研究課題/領域番号 |
19K11871
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
千葉 康敬 近畿大学, 大学病院, 准教授 (80362474)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 因果推論 |
研究開始時の研究の概要 |
研究データ解析の主目的の1つは、原因の結果への因果効果を推定することである。通常用いられている統計解析手法では、点推定に加えて区間推定を行う。一方で、因果推論の方法論を用いることで、因果効果が存在可能な範囲を導き出すことができる。区間推定の方法と因果効果が存在可能な範囲の推定法は独立に発展してきたものであり、対応はない。そのため、観察データから推定された区間推定値が因果効果の存在範囲の外の値として推定されることがある。 本研究では、因果効果の存在範囲に対応する統計解析手法を開発する。
|
研究実績の概要 |
因果推論の方法を用いることで、原因の結果への平均因果効果を適切に推定することができる。一方で、区間推定については、特に医学研究において推定精度を測るために必須であるが、通常用いられる統計解析手法は因果推論の方法論に対応していない。本研究の目的は、因果推論の方法論に対応する平均因果効果の区間推定法を提案することである。 これまでの経緯としては、①結果変数が2値変数の場合の平均因果効果の区間推定法について研究を進めてきたが、重大なミスが見つかった。代替案として、保守的な推定法を検討した。②①の結果変数が2値変数の場合の保守的な推定法を、結果変数が生存時間の場合に拡張することを検討した。結果変数が2値変数の場合のものを結果変数が連続的な変数である生存時間に拡張するのは困難であるが、用いる指標を平均生存期間(restricted mean survival time; RMST)にすることで拡張することができた。③上記①②について、モンテカルロシミュレーションで性質等を確認し、その後で論文を投稿する予定であった。しかし、昨年度から学内における科学研究費使用のルールが変更となり、学校年度と異なる期間での統計解析ソフトの年間ライセンス契約ができなくなった。その結果、研究を進めるのが困難な状況に陥った。研究期間延長となる今年度は、3月中に延長許可を頂けたこともあり、学校年度に合わせた年間ライセンス契約が可能であった。モンテカルロシミュレーション等を通して性質等を検討し、結果をまとめる予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「研究実績の概要」で記載したように、研究結果に重大なミスが見つかったこと、学内での科学研究費使用のルールが変更となったことに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で各種対応に追われたこともあり、進捗に遅れが生じている。
|
今後の研究の推進方策 |
代替案である保守的な推定法の問題点の洗い出しを、モンテカルロシミュレーション等を通して行う。その後、論文投稿の予定である。
|