研究課題/領域番号 |
19K11901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 明治大学 (2022) 電気通信大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
岩崎 英哉 明治大学, 理工学部, 専任教授 (90203372)
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研究分担者 |
江本 健斗 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (00587470)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大規模グラフ並列処理 / 頂点主体計算 / 部分グラフ主体計算 / プログラム運算 / 大規模グラフ処理 / 領域特化言語 / プログラム変換・合成 |
研究開始時の研究の概要 |
今日,大規模データ,特にソーシャルネットワーク,道路網ネットワークに代表される大規模グラフデータが身近な存在となっており,それを並列分散処理して効率良く処理することが求められている.本研究は,大規模グラフ並列分散処理を行うプログラムを効率的に開発し,かつ,プログラム毎に適したモデル上での実行が可能なプログラムを開発する手法を確立することを目的とする. そのため本研究では,従来から提案されている頂点の同期的処理に基づく計算モデルによるプログラムを出発点とし,解決したい問題ごとに適した計算モデルのプログラムを,プログラム変換・合成の技術を用いて段階的に導出することを目指し,その効果を実際に確認する.
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研究成果の概要 |
本研究は,大規模グラフ並列分散処理を行うプログラムを効率的に開発し,かつ,プログラム毎に適したモデル上での実行が可能なプログラムを開発する手法を確立することを目的として研究を行った.その結果,次のような成果を得ることができた.(1)頂点主体計算と部分グラフ主体計算との適応的な共存機構として,計算の途中で頂点主体計算から部分グラフ主体計算に移行するシステムを実現した.(2)頂点主体計算よりも抽象度が高く,頂点の部分集合を扱うことのできる領域特化言語を設計し,そのコンパイラを構築した.(3) 頂点主体と部分グラフ主体,同期的実行と非同期的実行が可能な並列分散実行基盤の基本部分を実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,大規模グラフ並列分散処理を,主として頂点主体と部分グラフ主体という代表的なふたつのモデル,さらに実行方式として同期的実行と非同期的実行に注目している.巨大なグラフデータに対する処理への需要が高まって久しいが,どのモデルや処理方式が適しているかは,問題そのものの性質,グラフの形状等に依存しており,実際に処理を行ってみないとわからないという側面がある.本研究による頂点主体計算と部分グラフ主体計算の適応的な共存機構,公平な実行基盤提供するシステム等は,大規模グラフ並列処理プログラムの効率的な開発に寄与するものである.
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