研究課題/領域番号 |
19K11908
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
野田 夏子 芝浦工業大学, デザイン工学部, 教授 (60707701)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ソフトウェアアーキテクチャ / 変更容易性 / IoT / IoTシステム / 動的変更 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、開いたシステムにおけるアーキテクチャの動的変更を可能とするアーキテクチャ構成方法論を確立する。このアーキテクチャ構成方法論は、大きくは以下の2つから成る: 1.アーキテクチャの構成要素間の関係ルールを動的に解釈することによりアーキテクチャ を動的に変更するための基本メカニズム 2.基本メカニズムに基づきアーキテクチャを動的に変更するための具体的方式 上記メカニズムの解明と具体的方式の提案を本研究により行う。 また、この構成方法論に基づくIoTシステムを対象としたアーキテクチャ構成フレームワークを構築することにより、構成方法論の妥当性と有効性を確認する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、IoT時代の主流である開いたシステムにおいて、構成要素間の関係の変更も含めてアーキテクチャの動的な変更を可能とする超柔軟なアーキテクチャ構成方法論を確立することである。IoTシステムでは、エッジとクラウドを含めた全体における機能やデータの適切な配置、コンポーネントの役割関係等がリリース後にも変化する等、近年のシステムにおいては変化が激しく、こうした変化に備えてアーキテクチャを柔軟化できる技術の開発は非常に重要である。 本研究は、アスペクト指向モデリングを用いて、アーキテクチャの柔軟化を図るものである。 2022年度までに、構成要素間の関係の動的な変更方法の基本形を完成し、アーキテクチャを動的に変更した場合にもデータ交換を可能にするメカニズムを完成した。 2023年度においては、スマートホームのドメインを対象に小規模実験を実施し。アーキテクチャの変更ができることを確認した。小規模ではあるが、システムオブシステムズにおいて構成システムを動的に変更することができることも確認した。データ交換に関して、対応範囲を拡張することができた。このフレームワークで開発するためのモデル駆動開発環境の開発も行った。また、より変更を行いやすくするための設計のパターン化なども実施した。 一方で、ある程度大規模な実験によりフレームワークの有効性を確認することは十分には行えなかった。今後、大規模な実験も含めて検討、確認を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ある程度大規模な実験を行うことで実用性を確認することを目指していたが、実験機器の選定の遅れ等で実験環境の構築に至らず、実験が実施できなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
実験の計画を早急に策定し、実装実験を行う。実験結果の評価を踏まえて、動的変更可能なアーキテクチャ構成方法論とIoTシステム用アーキテクチャ構成フレームワークを完成する。
|