研究課題/領域番号 |
19K11919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
大島 浩太 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (60451986)
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研究分担者 |
古谷 雅理 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (20466923)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多重経路通信 / LTE / IoT / 映像伝搬 / 船舶 / 海上通信 / 通信制御 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、遠隔操船や自動運航船の実現に向けて世界的に急速な研究・開発が進められている海洋工学分野において、海上で広く用いられている従来の無線通信手段ではなく、IP網との親和性が高く大容量データの伝搬に適した携帯電話網を用いた通信制御方式の実現を目標とする。海上における通信は陸上と異なり極めて厳しい接続環境になるため、安定積な接続性と場所固有の通信環境を考慮した効率的な通信制御を可能とする異種ネットワーク連携併用型の多重経路制御技術を開発する。開発技術は理論面の有効性の実証と、大学所有の船舶を用いた実践的評価の両面から実用性を示す。
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研究成果の概要 |
船舶の遠隔操船や自動運行等のシステム実現には高度なICT技術の利用が不可欠であり、陸上との安定かつ高速な通信が求められるケースがある。本研究は、陸に比較的近い海上でモバイルデータ通信が利用できる点と、陸上での利用に比べ通信品質が低下する点に着目し、海上で良好な通信品質を達成できる通信制御方式を研究した。研究は、(1)複数の無線通信方式を併用する多重経路通信に対して、海上における実際の通信環境計測(LTEバンド別性能調査)とその成果を踏まえた複数回線を同時利用する多重経路通信制御方式の開発と効果検証、(2) 機械学習を用いた遠隔操船を想定した陸上への高精細映像伝送と低容量化方式の開発を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の通信回線をその通信特性や通信環境に応じて併用する技術は、現在主流の使われ方である接続が確立された回線から1本を主な通信経路として用いる場合と異なり、1本の回線では実現が難しい性能を環境に適応的に提供できる可能性を備えている。この技術を海洋開発分野における高度なICTシステムの通信基盤とすることで、これまでには無い新しい産業の創出が期待できる。無線通信は数年~10年周期で新しい規格が登場し置き換わっていく変化が急な技術であり、その通信特性も大きく変化する。複数回線の連携・併用技術はその時代で提供される無線通信の特性考慮により様々な技術開発が可能な将来性のある分野であると考えている。
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