研究課題/領域番号 |
19K11934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
谷口 義明 近畿大学, 情報学部, 教授 (50532579)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 水中通信 / 養殖場 / センサネットワーク / モニタリング / 可視光通信 / 音響通信 / DTN / 養殖支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、養殖魚に装着した生体センサ、生簀や海中に設置した環境センサ、水中ロボットに取り付けたセンサ等で計測した情報を収集する養殖場モニタリングシステムを実現するための水中通信技術を検討、開発する。開発する技術は大きく2つある。一つは、養殖魚に取り付けられたセンサ端末から可視光通信を用いて魚の生体情報を収集する技術である。もう一つは無線通信機能を持つ市販環境センサ端末を水中で使用するための、無線通信・音響通信の変換送受信技術である。いずれも実機やシミュレーションにより提案する技術の性能評価を行う。
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研究成果の概要 |
養殖場に適した水中通信技術がないことが養殖産業のIoT導入の障壁のひとつとなっていると考えれれる。そこで本研究では、養殖魚に装着した生体センサ、生簀や水中ロボットに設置した環境センサで計測した情報を収集する養殖場モニタリングシステムを実現するための通信技術に関する初期検討を行った。具体的には、養殖魚に装着した生体センサから情報を収集するために、LEDを用いた可視光通信により省電力に情報を収集するための方式の検討を行った。また、環境センサから情報を収集するために、市販の無線通信機能を持つセンサを水中で使用するための方式の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本技術が確立されるとともに養殖業の高度化、自動化が進めば、個々の養殖魚の高度な品質管理が実現できるようになり、養殖効率の向上、付加価値の追加、天然資源の保護などの大きな波及効果が期待される。特に我が国は海に囲まれており養殖産業の発展の余地が大きいと考えられる。また、少子高齢化により人手不足が予想される我が国において、養殖業の高度化、自動化は不可欠な技術である。さらに、養殖技術の発展が進めば、世界的な食糧不足の解決や寿司をはじめとする日本料理の世界展開などの一助にもなると考えられる。
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