研究課題/領域番号 |
19K11952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中里 秀則 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30329156)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コンテンツ指向ネットワーク / 情報指向ネットワーク / ICN / キャッシュ / 経路探索 / 経路キャッシュ / ハッシュの利用 / P2Pネットワーク / 経路制御 / ピア・ツー・ピア / ハッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
情報指向ネットワーク(ICN)が扱うことを求められる大量のコンテンツについて、コンテンツを要求するパケットを、指定されたコンテンツの提供元であるサーバあるいはそれを一時記憶するネットワーク内のルータまで配送するための経路を決定する手法について研究する。ICNでは、コンテンツがルータに一時記憶されるため、要求パケットの配送先には、本来の提供元に加えて、当該コンテンツを一時記憶したルータも含まれる。そのためコンテンツ要求パケットの配送を容易にするための、コンテンツ一時記憶方式も本研究の対象に含む。要求パケットを、途中のルータで逐次経路解決を行い、最終的に宛先のコンテンツに配送する。
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研究成果の概要 |
本研究では以下の二つの仕組みを提案した。一つは、各ルータにCache Table (CT) というデータ構造を置き、経路とコンテンツを一時記憶する。もう一つは、定期的にコンテンツ名が類似するコンテンツを収集するHash-Collectorを使ったHash-Collecting Systemという機構である。これにより、実質的に物理的な隣接関係にあるルータに、コンテンツ名が類似するコンテンツを記憶することができるようになり、また経路も冗長化されコンテンツ発見を高速化できた。この仕組みをシミュレータに実装し、ネットワークトポロジ、アクセス頻度などを変化させて評価を行い、有効性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のインターネットは、ビデオコンテンツなどの増大するデータ量、セキュリティなどの課題を抱えている。これらの課題を解決する一つの手法として現在検討が進められているのが情報指向ネットワーク(ICN)である。しかし、ICNでは、大量のコンテンツを直接指定して通信を行うため、そのコンテンツの在処を如何に素早く見つけ出すかが課題となる。本研究は、この課題を解決することにより、ICNを実用化に近づけ、ネットワークの負荷やセキュリティなどのインターネットの課題の解決の一助となることを目指すものである。
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