研究課題/領域番号 |
19K11957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
岡本 健 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (00349797)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | CAPTCHA / バリアフリー型 / 認証技術 / 情報アクセシビリティ / ワードサラダ / マルコフ連鎖 / バリアフリー / アクセシビリティ / 認証 / 障害者支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、人間の知覚に依存しないで認証を可能にするCAPTCHAを開発する。従来は主に人がもつ特定知覚を明示的に使用することにより、応答者が自動プログラムでは無いことを判別していた。一方で提案するCAPTCHAは人間がもつ文意文脈の理解能力に基づいた認証を行う。これにより、利用者は視覚や聴覚といった特定知覚に依存せずに認証でき、高齢者や身体障害者でも容易にかつ安全に利用できるバリアフリー型CAPTCHAの実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、人間の知覚に依存しないで認証を可能にするCAPTCHAを開発した。これまでは主に人間がもつ知覚能力を明示的に利用することによって、応答者が人間かコンピュータかを判別していた。一方で我々が提案するCAPTCHAでは、例えばインターネットから得られる自然文をマルコフ連鎖に基づき変形することにより問題を作成する。検証段階では応答者が「人間が本来もつ文意文脈の理解能力があるかどうか」を評価することにより認証する。これにより、利用者は視覚や聴覚といった特定知覚に依存せずに認証でき、高齢者や身体障害者でも容易にかつ安全に利用できるバリアフリー型CAPTCHAの実現を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のCAPTCHAは、応答者が人間かコンピュータかを識別するために視覚や聴覚といった人間の知覚を明示的に利用してきた。これに対して、本研究では例えば文章に対して人間がもつ固有の「文意文脈を解釈する能力」を評価することにより認証する。このため加齢に伴い感覚機能が低下している高齢者や視覚や聴覚など知覚に障害がある利用者に対し、バリアフリーな認証が実現できるという点で大きな特色がある。このことは従来、人工知能や情報セキュリティの分野であったCAPTCHAが、福祉情報工学の分野にまで応用できることを示しており、こういった点で本研究の学術的意義や社会的意義は大きい。
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