研究課題/領域番号 |
19K12015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
眞鍋 佳嗣 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (50273610)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 分光画像 / 三次元画像計測 / 拡張現実感 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,近年注目されている拡張現実感(Augmented Reality:AR)技術のための,正確な色や形を有するデジタルコンテンツの作成手法を研究開発し理科教育などへの活用を目指すものである.ARにおいて現実空間と仮想物体を違和感なく融合させるには,表示する仮想物体の形状や表面の分光反射率などの光学的特性だけではなく,現実空間の照明環境,物体の形状や分光反射率などの物理的な情報のモデル化が重要となる.そこで本研究では,正確な色や形を有するデジタルコンテンツの作成手法として分光三次元画像計測手法を確立し,分光情報を基礎とした物理モデルベースのAR技術の開発を行う.
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研究成果の概要 |
本研究では,物体の分光情報と三次元形状を計測する手法の開発と,得られた仮想物体を現実空間の照明環境などに合わせて適切にAR表示するための技術の研究開発をおこなった.計測手法では,パターン光投影法と多視点ステレオ法を応用した手法を検討し,物体だけではなく空間の分光三次元画像の計測を実現した.また,鏡面球を用いて現実空間の照明環境を計測し,分光三次元情報をもつ仮想物体の違和感のないAR表示を可能とした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,分光画像計測を用いて物体の三次元形状計測ならびに照明環境の計測を実現し,ARへの応用をおこなった.研究成果は,教育分野や産業分野など幅広い分野で有効である.さらに,これまで研究されてきた分光計測技術をARという新しい分野に応用することで,分光画像の新たな活用方法も見出せる可能性がある.このように,本研究の成果は,分光情報のARでの応用だけではなく,ARを利用する分野の拡大や分光画像の新たな応用など大きな波及効果がある.
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