研究課題/領域番号 |
19K12032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
筒口 拳 崇城大学, 情報学部, 教授 (70828227)
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研究分担者 |
米村 俊一 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (60631033)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 手話映像 / 要約 / キーフレーム / 自動抽出 / オプティカルフロー / 動画像処理 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らはスマートフォン等を用いた手話の効率的な映像コミュニケーションの実現のため、手話の実写映像を少数の画像(手話キーフレーム)で要約することで通信データ量を大幅に削減する技術に取り組んでおり,本研究では撮影した手話映像から手話キーフレームを自動的に抽出する技術の確立をめざすものである.本研究により,災害時のように通信帯域が圧迫されるような状況においても,手話映像による情報伝達が可能となることが期待できる.
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研究成果の概要 |
本研究は手話の効率的な映像コミュニケーション実現をめざし,手話の実写映像を,映像から抽出した少数の特徴的な画像(キーフレーム)のみを用いて要約するものである. 本研究では,キーフレームから作成した要約動画像の効果を確認したうえで,キーフレームでは手指動作が(動画像中において)停留する,という仮説のもと,動画像内の手話者の動きを解析することにより,課題であったキーフレームの自動抽出を可能とする新しい手法を提案し,実現した. この手法は手話者に依存せず,実時間に近い時間でのキーフレーム候補を抽出できるという大きな特徴がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手話映像を特徴的な少数の画像により要約するという手法は著者らが提案した手法であり,学術的新規性が高い.本研究により,手話映像から自動的にキーフレーム候補を抽出することが可能となり,当初計画で想定していた特定手話者のみならず,不特定の手話者に対しても抽出することが可能となり,またリアルタイムでの抽出の可能性も示唆されているため,その学術的な意義は極めて高い.本成果を応用することで,災害時に情報を素早く伝達することが可能となり,また,手話映像を再確認する際にも,より短い時間で内容を確認することが可能となるなど,ろう者の利便性をはかることができ,その社会的な意義は非常に大きい.
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