研究課題/領域番号 |
19K12044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
古家 賢一 大分大学, 理工学部, 教授 (10643611)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インパルス応答 / 音響モデル / 球面波モデル / 平面波モデル / 方向別インパルス応答 / 高臨場感音場再現 / インパルス応答測定 / 空間補間 / 波動理論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、受聴者から離れた位置のインパルス応答から受聴範囲でのインパルス応答を高い精度で推定する手法の確立を目的とする。具体的な研究項目は、(I) インパルス応答推定のための波動理論に基づく音場モデルの構築,(II) 離れた位置でのインパルス応答から受聴者位置のインパルス応答の推定手法波数の確立、(III)100chスピーカ・マイクロホン規模の実験システムでの提案法の効果検証、である。本研究は、一般家庭や映画館での高臨場感立体音響再生システムへの応用が期待される。
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研究実績の概要 |
遠隔地の音空間をリアルタイムで立体的・高臨場感に再現する音場再現技術を用いた音場伝送・再現が研究されているが、高精度な音場再現のためには制御スピーカから受聴範囲での音響特性すなわちインパルス応答を事前に測定する必要があるが受聴者の位置に常に測定用マイクロホン配置してインパルス応答を測定することは困難であった。本研究では、受聴者から離れた位置のインパルス応答から受聴範囲でのインパルス応答を高い精度で推定する手法の確立を目的とする。これまでに,提案法の音響モデルは従来の音響モデルに比べて離れた位置のインパルス応答を精度よく推定できることが分かったが,サンプリング周波数16kHzの場合,距離5cm以上離れると大幅に精度が劣化することも分かった。2022年度は,推定精度向上のためにインパルス応答を直接音,初期反射音,後部残響音の3つの部分に分割しそれぞれに最適な音響モデルを検討した。性質の異なる3つの音響モデルを用いることにより,それぞれに最適なパラメータを用いることができ,補間精度の向上が期待される。検証のためインパルス応答を3つの部分に分割し異なる音響モデルでの表現を用いて音場シミュレーション実験をおこなった。実験の結果,インパルス応答の補間位置によっては補間精度が向上することが分かったが,全ての補間位置を平均すると従来とあまり差がなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画の方向別ごとの音響モデルに加え直接音,初期反射音,後部残響音の3つの部分にそれぞれ最適な音響モデルを実装したが,補間精度向上の効果が思ったほど出なかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの方向別情報,インパルス応答の分割による複数の音響モデルの導入に加え,圧縮センシングの概念を導入して,欠けている情報を補う方法を検討する。
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