研究課題/領域番号 |
19K12070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
大島 直樹 豊橋技術科学大学, エレクトロニクス先端融合研究所, 講師 (30732820)
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研究分担者 |
斎藤 博人 東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (00328519)
徳永 弘子 東京電機大学, システムデザイン工学部, 研究員 (00747321)
武川 直樹 東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (20366397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 遠隔コミュニケーション / AIチャットボット / IoTセンサ / 家族 / コミュニケーション / 心理 / 遠隔 / リモート / 独居 / インタフェース / エージェント / AI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で開発する遠隔コミュニケーションシステムは身体的な健康を支援する従来の遠隔見守り支援技術のメリットに加え,精神的な繋がりをサポートすることを目的として,人とは異なるエージェント(例:ロボットや音声アシスタント,CGキャラクター等)が遠隔に居住する高齢家族と子供家族の間のコミュニケーションを協調的に繋いで,場を適切に維持します.高齢者の社会的孤立の防止(高齢者が自分の家族や社会に属し,自分が周囲のためにある役割を果たしていると認識できる)とともに,人と人のコミュニケーション場を支えるために,あえて,人ではないエージェントが仲介することの意義や効果,その影響を学術的に明らかにします.
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研究成果の概要 |
ネットワークを介して遠隔地家族を映像でつなぎ一緒に食事を共にする「遠隔共食コミュニケーション」は,一人暮らし高齢者の孤立を防止して家族のなかでの自分の存在意義を実感でき,高齢者のQoL向上の効果をもたらすとされる.しかし,遠隔共食において,遠隔地とビデオを繋ぐ前にユーザは相手と食事の予定を合わせるために電話やメールで相手の状況を尋ねる煩わしさを伴っており,日常的に共食を実現するには課題が残っている.本研究では,生活空間に配置したIoTセンサデータの蓄積・分析に基づき,相手の遠隔共食に対する状況的・心理的な準備状況を相互に知らせ,会話や共食を支援するエージェントを構築する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
4家族8世帯による実証実験を行い,以下を明らかにした.(a)一人暮らし高齢者が自分の家族や社会に属していることを認識するためのコミュニケーションチャネルを提供した,自身が周囲のためにある役割を果たしていると認識できるようなリソースを提供した.また,(b)実社会に波及可能な社会実装に向けた展開に対して,本研究の有効性と課題を明らかにした.(c)人と人のコミュニケーション場を支えるために,あえて人ではないagentが仲介することの意義や役割,その効果と影響を明らかにした.今後,研究活動を発展させるうえでの礎となる,学術および社会に対する意義のある成果を得た.
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