研究課題/領域番号 |
19K12088
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
|
研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
加藤 弓子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究員 (10600463)
|
研究分担者 |
坂本 修一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60332524)
三上 公志 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (20434409)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 前庭眼反射 / 眼球運動計測 / 空間知覚 / 感覚間不一致 / 聴覚刺激 / 音源定位 / 視覚刺激 / あいまいさ / 感覚量 |
研究開始時の研究の概要 |
仮想現実(VR)や拡張現実(AR)に対する酔いや違和感のないインタフェース設計を裏付ける、多感覚の一致度を量的に測定する指標を確立する。 前庭感覚を、空間知覚の基準座標に置き、視覚、聴覚、体性感覚の感覚量を比較する方法を確立し、酔いの原因とされる「感覚の不一致」の定量的評価を目指す。前庭眼反射(Vestibulo-ocular reflex: VOR)を指標として、視覚刺激の強度とあいまいさに伴うVORの変化を定量化し、多種の感覚での感覚量をVORの利得という量で測定する系を確立する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の安全な利用に向けて、「酔い」の原因とされる感覚の不一致を客観的に評価する方式を検討した。評価指標として、頭部運動に対する眼球の反射である、前庭眼反射(Vestibulo-ocular reflex:VOR)の量的変化を用い、複数感覚共通の空間知覚精度の測定の可能性を見出した。視覚の空間位置のあいまいさの程度がVORに反映されることを明らかにし、知覚される位置の精度をVORで評価する可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年仮想現実(VR)や拡張現実(AR)からメタバースへとマルチモーダルな情報提示あるいはコミュニケーション技術が急速に発展普及しつつある。しかしながら、VR・AR酔いおよびそれらの使用による疲労、不快感について十分な研究と対策がなされてはおらず、メタバース利用による酔いや疲労による事故や問題の可能性は、技術応用の妨げになりかねない。近年のインタフェース技術の展開の速さに対して、システムが全体として人間にどのような影響を与えるかを評価するため、多種の感覚間の不一致を量的に評価する手段を開発した。
|